TVアニメ『Fate/Zero』第17話 Q&A

・原作未読者向け補完Q&A。
・後の展開のネタバレは無し。



第17話 「第八の契約」


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Q.アイリが「聖杯の器」というのは、そのまんまの意味だった…ってこと?


A.そのままの意味です。
  聖杯は実体を持っておらず、魔術回路を持つ存在に降霊することで現れます。
  アイリは聖杯を降霊させる為の器としてアインツベルンに造られました。


  綺礼が語っていた通り、聖杯は、7体のサーヴァントの魂を器に注ぐことで
  この世に現れます。アサシン、キャスター、ランサーと3体分の魂が注がれ、
  アイリは聖杯としての完成度を高めていくと共に、その人格や生体機能は
  塗り潰されていくのです。


  無論、切嗣もそんな事実は承知の上です。




Q.綺礼は父親の令呪を受け継いだの?


A.璃正神父の死と同時に、その腕の令呪は全て死斑と化してしまいました。
  しかし、璃正神父は、死の直前にヨハネ福音書4:24を示す「jn424」という、
  綺礼にだけ伝わるダイイング・メッセージを残しました。
  ヨハネ福音書4:24の聖言は、死斑となった令呪を蘇らせる呪文だったのです。




Q.綺礼は父親の死を悲しんでいないの?


A.(もっと苦しめられなかったことを)悔しがってはいますが、悲しんではいません。
  綺礼は、アーチャーに指摘されていたドS気質をついに受け入れ、開き直りました。


  息子・綺礼のことを、令呪と聖杯戦争の監督役を引き継がせるに値する聖人だと
  信じたまま、璃正神父は死にました。
  その息子が、既に復活した令呪を隠していることも、ただの気紛れで時臣の敵を
  助けたことも知らぬまま、死んだのです。
  ――そんな秘め事をもし父に告げていたら? 今となっては叶わぬ話なのですが、
  きっと、璃正は大いに苦しんだことでしょう。その苦悶こそが綺礼にとっての
  愉悦であり、これまでの懊悩の原因だったのです。


  アニメでは省略されましたが、3年前に妻を亡くした時も、綺礼は同じように歪んだ
  感情が心に湧き上がりました。その時は無理矢理心の底に押し込めましたが……。




Q.綺礼にアインツベルンの拠点を教えたのは誰?


A.璃正の配下だった、聖堂教会の工作員です。




Q.雁夜は全身を丸焼きにされても死ななかったのに、時臣はあの一撃で死亡?


A.綺礼という超一流の代行者の刺突を無防備に喰らった為、即死でした。
  先日発売された『魔法使いの夜』を見た限り、魔術刻印を持つ魔術師はもう少し
  頑丈な筈ですがww




Fate/Zero』登場人物簡易まとめ


<アインツベルン陣営>
衛宮切嗣 : アインツベルンに雇われた異端の魔術師。聖杯に託す願望は「世界の救済」。
        言峰綺礼を、その経歴から危険視している。今は単独行動中。
セイバー : 騎士王・アーサー(本名はアルトリア)。聖杯に託す願望は「祖国ブリテンの救済」。
       切嗣の外道ぶりにキレたが、その心情吐露を目にして、信念だけは認めた模様。
アイリスフィール : 切嗣の妻であり、聖杯の器としてアインツベルンに造られたホムンクルス
             サーヴァント3体の魂が注がれ、人としての機能を失いつつある。
久宇舞弥 : 切嗣の助手であり弟子。現在はアイリと行動を共にしている。



<遠坂陣営>
遠坂時臣 : 監督役と共謀して聖杯戦争に挑む。聖杯に託す願望は「根源への到達」。
        聖杯戦争の最中、信用していた綺礼に自宅で刺殺された。
アーチャー : 古代ウルクの英雄王・ギルガメッシュ。世界の全てを手に入れた傍若無人の支配者。
           自身の財(聖杯を含むこの世の全て)を他人が奪い合うのが許せない。
           時臣を見限り、ドSとして開き直った綺礼を新たなマスターとした。
言峰綺礼 : 時臣と水面下で共闘していたが、心の底では他者の不幸を愉悦とする事実を受け入れ、
        アーチャーと通じて時臣を謀殺。父から受け継いだ沢山の令呪&最強の英霊を手に、
        改めて聖杯戦争に臨む。
アサシン : ハサン・サッバーハ(中世イランの暗殺教団の指導者)。
        聖杯に託す願望は「人格の統合」。ライダーの固有結界で倒された。
言峰璃正 : 綺礼の父。聖堂教会から派遣された聖杯戦争の監督役だが、時臣に肩入れ中。
        キャスター討伐貢献の報奨としてケイネスに令呪を授与したが、直後に射殺された。



<間桐陣営>
間桐雁夜 : 幼馴染みの次女・桜を間桐家から解放する為、聖杯戦争へ参戦した。
        自身を魔術師に変貌させるべく体内に刻印虫を飼うも、身体を蝕まれて余命1ヶ月。
        キャスター大暴れの最中時臣に倒されたが、綺礼に命を救われた。
バーサーカー : 黒い甲冑のサーヴァント。手にした物を己の宝具とする能力を持つ。
            全身が靄に包まれていたり、狂化されている割に機敏だったりと、謎が多い。
            何故かセイバーに対して執拗な攻撃を繰り返す。
間桐臓硯 : 間桐家の当主だが間桐家を見限り、遠坂家から桜を養子に迎えた。ドS。
        聖杯を手にしたら不老不死を得ようと思っているが、雁夜には期待していない。



<ウェイバー陣営>
ウェイバー : 自身を軽んじた時計塔の連中を見返すべく、聖杯戦争へ参戦。
        ライダーの器の大きさに圧倒され、葛藤している。
ライダー : 古代マケドニアの征服王・イスカンダル。聖杯に託す願望は「受肉」。
         暴走したキャスターを固有結界で抑え消耗、アーチャーとの決戦を誓い撤退。



<ケイネス陣営>
ケイネス : 時計塔の講師でもあるエリート魔術師で、通称「ロード・エルメロイ」。
         経歴への箔付けの為に聖杯戦争へ参戦したが、切嗣の起源弾で再起不能に。
         璃正から令呪を受け取って戦線に復帰するも、切嗣の人質作戦に嵌まって殺害された。
ランサー : ディルムッド・オディナ(ケルト神話の英雄)。女性を魅了する魔貌を持つ。
        主に忠義を尽くすことだけが望みなのだが、生前同様、主の伴侶を魅了してしまった。
        人質を取られたケイネスの令呪により自害させられ、怨嗟の声を撒き散らしながら消滅。
ソラウ : 由緒正しい魔術師の家の令嬢で、ケイネスの許婚。ランサーに魔力を供給している。
       ランサーの魔貌に魅了され、初恋に浮かれる乙女モード。ケイネスの令呪を強引に譲り受け、
       ランサーのマスターとして戦いに臨むも、舞弥に捕縛された後、ケイネス諸共射殺された。



<最凶コンビ>
雨生龍之介 : 連続殺人鬼。何も知らぬまま偶然キャスターを召喚した。
          キャスターの凶行に大興奮していた最中、切嗣に狙撃されて死亡。
キャスター : ジル・ド・レェ(中世フランスの百年戦争終結に貢献した元帥)。
         セイバーがジャンヌ・ダルクであると思い込み、狂気に身を任せ大暴走するも、
         最終的にはセイバーのエクスカリバーで海魔もろとも消滅させられた。