TVアニメ『Fate/Zero』第21話 Q&A

・原作未読者向け補完Q&A。
・後の展開のネタバレは無し。



第21話 「双輪の騎士」


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Q.セイバーのバイクが武装したのは何?


A.車体の限界を感じ取ったセイバーが、いつもなら自分が纏う甲冑をバイクに
  装着させました。
  想定外の応用でしたが、セイバーは騎乗スキルでその離れ業を成し遂げました。




Q.切嗣が拷問していたのは誰?


A.彼は間桐鶴野(びゃくや)――雁夜の兄で、『Fate/stay night』に登場する慎二の父親です。
  魔術や聖杯戦争の知識はあれど魔術の才能は全く無く、臓硯の指示で桜を蟲で
  責め続ける日々を送っています。
  聖杯戦争に参加した雁夜を愚か者と蔑み、屋敷に閉じ籠り、夜の恐怖をアルコールで
  紛らわせていたところに、切嗣の襲撃を受けました。


  原作では、切嗣の銃で手首が四散しています。元々出番は無かったのですが、
  虚淵玄「今日はバイオレンスが足りない」という気紛れによって
  登場することになったそうです。……合掌(殺されてはいませんが)。


  ちなみに、息子の慎二は遊学という名目で海外に出ています。




Q.バーサーカーは変身能力を持っているの?


A.現時点では詳細不明ですが、バーサーカーの逸話に関わる宝具のようです。


  土蔵を襲撃しアイリを拉致したのは、ライダーではなくバーサーカーでした。
  狂化している為に使えなくなっている変身宝具を令呪で強引に再現しました。
  (更に令呪をもう1画使い、アイリを拉致させました)




Q.臓硯は聖杯が欲しくないの?


A.欲しいことは欲しいのですが、雁夜が聖杯を得られるなどとは微塵も思っては
  いません。それでも雁夜にサーヴァントを与えたのは、雁夜が苦しむ様を見て
  楽しみたいが為です。


  また、アニメでは端折られていましたが、臓硯は今回の聖杯戦争の異常性に
  気付いており、まずはその点を見極めたいとも考えています。




Q.ライダーの戦車はどうなったの?


A.セイバーの宝具と真っ向からぶつかり、灰も残さず吹き飛ばされてしまいました。
  ライダーは死線の一歩手前で敗北を悟り、ウェイバーを抱えて御者台から飛び降りて、
  九死に一生を得たのです。
  セイバーの宝具とライダーの宝具、どちらが先に相手へ届くか…という勝負でしたが、
  今回はセイバーに軍配が上がりました。
  (ウェイバーがいた為、ライダーはギリギリの勝負に踏み込むことが出来ませんでした)


  そのまま白兵戦に突入すればセイバーはライダーを圧倒したでしょうが、アイリの探索と
  自身を欺こうとした敵を突き止めることを優先し、セイバーは去りました。




Q.葵は綺礼が呼んだの?


A.綺礼が呼び、雁夜と鉢合わせになるよう仕向けました。
  ちなみに、時臣の亡骸は、治癒魔術の応用で死斑を消してあります。




Fate/Zero』登場人物簡易まとめ


<アインツベルン陣営>
衛宮切嗣 : アインツベルンに雇われた異端の魔術師。聖杯に託す願望は「世界の救済」。
        言峰綺礼を、その経歴から危険視している。遠坂邸に侵入し、時臣の脱落を知る。
        アイリを拉致したのが言峰綺礼だと知り、対決が不可避のものと覚悟を決めた。
セイバー : 騎士王・アーサー(本名はアルトリア)。聖杯に託す願望は「祖国ブリテンの救済」。
       切嗣の外道ぶりにキレたが、その心情吐露を目にして、信念だけは認めた模様。
       ライダーを真っ向勝負で打ち破るも、アイリ探索の為に戦いを途中で切り上げた。
アイリスフィール : 切嗣の妻であり、聖杯の器としてアインツベルンに造られたホムンクルス
             サーヴァント3体の魂が注がれ、人としての機能を失いつつある。
             切嗣と最後の言葉を交わした後、聖剣の鞘を切嗣に渡した。
             その後、ライダーに化けたバーサーカーに拉致され、綺礼の手に落ちる。
久宇舞弥 : 切嗣の助手であり弟子。アイリを警護していたが、バーサーカーの襲撃を受け死亡。



<言峰&英雄王>
言峰綺礼 : 時臣と水面下で共闘していたが、心の底では他者の不幸を愉悦とする事実を受け入れ、
        アーチャーと通じて時臣を謀殺。父から受け継いだ沢山の令呪を手に、
        最強の英霊と共に改めて聖杯戦争に臨む。雁夜を操り、アイリを手に入れた。
        その雁夜を悪趣味な姦計で追い込む等、ドS趣味全開でワインが美味い。
アーチャー : 古代ウルクの英雄王・ギルガメッシュ。世界の全てを手に入れた傍若無人の支配者。
           自身の財(聖杯を含むこの世の全て)を他人が奪い合うのが許せない。
           時臣を見限り、ドSとして開き直った綺礼を新たなマスターとした。



<間桐陣営>
間桐雁夜 : 幼馴染みの次女・桜を間桐家から解放する為、聖杯戦争へ参戦した。
        自身を魔術師に変貌させるべく体内に刻印虫を飼うも、身体を蝕まれて余命1ヶ月。
        命の恩人である綺礼に利用された後、その綺礼の策略で葵と対面。
        夫の亡骸を見て半狂乱になり自身を罵倒する葵の首を絞めた後、精神崩壊……。
バーサーカー : 黒い甲冑のサーヴァント。手にした物を己の宝具とする能力を持つ。
            全身が靄に包まれていたり、狂化されている割に機敏だったりと、謎が多い。
            令呪で変身宝具を再現させられ、ライダーに化けてアイリを拉致した。
間桐臓硯 : 間桐家の当主だが間桐家を見限り、遠坂家から桜を養子に迎えた。ドS。
        聖杯を手にしたら不老不死を得ようと思っているが、雁夜には期待していない。



<ウェイバー陣営>
ウェイバー : 自身を軽んじた時計塔の連中を見返すべく、聖杯戦争へ参戦。
        ライダーの器の大きさに圧倒され、また、自分の未熟さを痛感し、葛藤している。
ライダー : 古代マケドニアの征服王・イスカンダル。聖杯に託す願望は「受肉」。
         暴走したキャスターを固有結界で抑え消耗、アーチャーとの決戦を誓い撤退。
         自身を追ってきたセイバーと対決した結果、戦車を失ってしまった。



<遠坂陣営> → 敗退
遠坂時臣 : 監督役と共謀して聖杯戦争に挑む。聖杯に託す願望は「根源への到達」。
        聖杯戦争の最中、信用していた綺礼に自宅で刺殺された。
アサシン : ハサン・サッバーハ(中世イランの暗殺教団の指導者)。マスターは言峰綺礼
        聖杯に託す願望は「人格の統合」。ライダーの固有結界で倒された。
言峰璃正 : 綺礼の父。聖堂教会から派遣された聖杯戦争の監督役だが、時臣に肩入れ。
        キャスター討伐貢献の報奨としてケイネスに令呪を授与したが、直後に射殺された。



<ケイネス陣営> → 敗退
ケイネス : 時計塔の講師でもあるエリート魔術師で、通称「ロード・エルメロイ」。
         経歴への箔付けの為に聖杯戦争へ参戦したが、切嗣の起源弾で再起不能に。
         璃正から令呪を受け取って戦線に復帰するも、切嗣の人質作戦に嵌まって殺害された。
ランサー : ディルムッド・オディナ(ケルト神話の英雄)。女性を魅了する魔貌を持つ。
        主に忠義を尽くすことだけが望みなのだが、生前同様、主の伴侶を魅了してしまった。
        人質を取られたケイネスの令呪により自害させられ、怨嗟の声を撒き散らしながら消滅。
ソラウ : 由緒正しい魔術師の家の令嬢で、ケイネスの許婚。ランサーに魔力を供給していた。
       ランサーの魔貌に魅了され、初恋に浮かれる乙女モード。ケイネスの令呪を強引に譲り受け、
       ランサーのマスターとして戦いに臨むも、舞弥に捕縛された後、ケイネス諸共射殺された。



<最凶コンビ> → 敗退
雨生龍之介 : 連続殺人鬼。何も知らぬまま偶然キャスターを召喚した。
          キャスターの凶行に大興奮していた最中、切嗣に狙撃されて死亡。
キャスター : ジル・ド・レェ(中世フランスの百年戦争終結に貢献した元帥)。
         セイバーがジャンヌ・ダルクであると思い込み、狂気に身を任せ大暴走するも、
         最終的にはセイバーのエクスカリバーで海魔もろとも消滅させられた。