TVアニメ『Fate/Zero』第22話 Q&A

・原作未読者向け補完Q&A。
・後の展開のネタバレは無し。



第22話 「この世全ての悪」


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Q.ウェイバーが爺さんに掛けた暗示は、どうして解けたの?


A.一言で言えば、ウェイバーが未熟者だからです。
  魔術の素養など無いただのお人好しの老人に催眠暗示という基礎的な魔術を
  掛けることにさえ失敗し、ウェイバーは己の至らなさを痛感したのでした。




Q.綺礼は何に苛立っていたの?


A.綺礼は、切嗣が自分と同じように空虚な迷い人だと思っていました。
  ですが、切嗣は、己の信念を貫いて生き続け、綺礼が長年得られなかった
  幸福を自ら切り捨ててきた男でした。
  要するに、綺礼の悩みを共有できるどころか、その手の渇望とは完全に
  無縁の男だったのです。


  ずっと癒せなかった己の飢え・喪失感を愚弄された綺礼は、切嗣の目指した
  理想を木っ端微塵に打ち砕くことに意義を見出したのでした。




Q.アイリは殺されたの?


A.殺され、聖杯の器としての機能のみが残りました。




Q.ウェイバーの令呪行使に具体的な効果はあるの?


A.自身が征服王の足を引っ張るだけの道化であると認識したウェイバーは、
  ライダーを縛る枷である令呪を自ら捨て去りました。
  (戦略的には全く無意味な魔力の飛散でしたが、ウェイバーは己の行為に生まれて
  初めて爽快感を覚えました)


  但し、それでライダーの魔力量が回復するとか、攻撃力が倍増するとか、そういう
  効果はありません。せいぜい気力が充実する程度です。




Q.最後のアレは…アイリが死後に見た夢?


A.正確には、さっきまでアイリだったモノが見た、アイリの願望です。
  詳細は、後に明らかになると思われます。……多分。
  (この辺は原作『Fate/stay night』未プレイだとわかり難いかもしれません)




Fate/Zero』登場人物簡易まとめ


<アインツベルン陣営>
衛宮切嗣 : アインツベルンに雇われた異端の魔術師。聖杯に託す願望は「世界の救済」。
        言峰綺礼を、その経歴から危険視している。遠坂邸に侵入し、時臣の脱落を知る。
        アイリを拉致したのが言峰綺礼だと知り、対決が不可避のものと覚悟を決めた。
セイバー : 騎士王・アーサー(本名はアルトリア)。聖杯に託す願望は「祖国ブリテンの救済」。
       切嗣の外道ぶりにキレたが、その心情吐露を目にして、信念だけは認めた模様。
       ライダーを真っ向勝負で打ち破った後、単身でアイリを探索中。
アイリスフィール : 切嗣の妻であり、聖杯の器としてアインツベルンに造られたホムンクルス
             切嗣と最後の言葉を交わした後、聖剣の鞘を切嗣に渡した。
             ライダーに化けたバーサーカーに拉致された後、綺礼に殺害された。
久宇舞弥 : 切嗣の助手であり弟子。アイリを警護していたが、バーサーカーの襲撃を受け死亡。



<言峰&英雄王>
言峰綺礼 : 時臣と水面下で共闘していたが、心の底では他者の不幸を愉悦とする事実を受け入れ、
        アーチャーと通じて時臣を謀殺。父から受け継いだ沢山の令呪を手に、
        最強の英霊と共に改めて聖杯戦争に臨む。切嗣がどういう人間なのかを聞いて、
        己が期待していた事実との落差に怒り、その希望をぶっ潰すことを決意した。
アーチャー : 古代ウルクの英雄王・ギルガメッシュ。世界の全てを手に入れた傍若無人の支配者。
           自身の財(聖杯を含むこの世の全て)を他人が奪い合うのが許せない。
           時臣を見限り、ドSとして開き直った綺礼を新たなマスターとした。



<間桐陣営>
間桐雁夜 : 幼馴染みの次女・桜を間桐家から解放する為、聖杯戦争へ参戦した。
        自身を魔術師に変貌させるべく体内に刻印虫を飼うも、身体を蝕まれて余命1ヶ月。
        命の恩人である綺礼に利用された後、その綺礼の策略で葵と対面。
        夫の亡骸を見て半狂乱になり自身を罵倒する葵の首を絞めた後、精神崩壊……。
バーサーカー : 黒い甲冑のサーヴァント。手にした物を己の宝具とする能力を持つ。
            全身が靄に包まれていたり、狂化されている割に機敏だったりと、謎が多い。
            令呪で変身宝具を再現させられ、ライダーに化けてアイリを拉致した。
間桐臓硯 : 間桐家の当主だが間桐家を見限り、遠坂家から桜を養子に迎えた。ドS。
        聖杯を手にしたら不老不死を得ようと思っているが、雁夜には期待していない。



<ウェイバー陣営>
ウェイバー : 自身を軽んじた時計塔の連中を見返すべく、聖杯戦争へ参戦。
        自分の未熟さと向き合い、ライダーの覇道を穢すまいと令呪を全て放棄した。
ライダー : 古代マケドニアの征服王・イスカンダル。聖杯に託す願望は「受肉」。
         自身を追ってきたセイバーと対決した結果、戦車を失ってしまった。
         マスターではなくなったウェイバーを朋友とし、2人で最後の決戦の地へ向かう。



<遠坂陣営> → 敗退
遠坂時臣 : 監督役と共謀して聖杯戦争に挑む。聖杯に託す願望は「根源への到達」。
        聖杯戦争の最中、信用していた綺礼に自宅で刺殺された。
アサシン : ハサン・サッバーハ(中世イランの暗殺教団の指導者)。マスターは言峰綺礼
        聖杯に託す願望は「人格の統合」。ライダーの固有結界で倒された。
言峰璃正 : 綺礼の父。聖堂教会から派遣された聖杯戦争の監督役だが、時臣に肩入れ。
        キャスター討伐貢献の報奨としてケイネスに令呪を授与したが、直後に射殺された。



<ケイネス陣営> → 敗退
ケイネス : 時計塔の講師でもあるエリート魔術師で、通称「ロード・エルメロイ」。
         経歴への箔付けの為に聖杯戦争へ参戦したが、切嗣の起源弾で再起不能に。
         璃正から令呪を受け取って戦線に復帰するも、切嗣の人質作戦に嵌まって殺害された。
ランサー : ディルムッド・オディナ(ケルト神話の英雄)。女性を魅了する魔貌を持つ。
        主に忠義を尽くすことだけが望みなのだが、生前同様、主の伴侶を魅了してしまった。
        人質を取られたケイネスの令呪により自害させられ、怨嗟の声を撒き散らしながら消滅。
ソラウ : 由緒正しい魔術師の家の令嬢で、ケイネスの許婚。ランサーに魔力を供給していた。
       ランサーの魔貌に魅了され、初恋に浮かれる乙女モード。ケイネスの令呪を強引に譲り受け、
       ランサーのマスターとして戦いに臨むも、舞弥に捕縛された後、ケイネス諸共射殺された。



<最凶コンビ> → 敗退
雨生龍之介 : 連続殺人鬼。何も知らぬまま偶然キャスターを召喚した。
          キャスターの凶行に大興奮していた最中、切嗣に狙撃されて死亡。
キャスター : ジル・ド・レェ(中世フランスの百年戦争終結に貢献した元帥)。
         セイバーがジャンヌ・ダルクであると思い込み、狂気に身を任せ大暴走するも、
         最終的にはセイバーのエクスカリバーで海魔もろとも消滅させられた。