TVアニメ『Fate/Zero』第18話 Q&A

・原作未読者向け補完Q&A。
・後の展開のネタバレは無し。



第18話 「遠い記憶」


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Q.切嗣の親父は何の研究をしていたの?


A.切嗣の父・矩賢(のりかた)は、小因果における時間操作の魔術を究めることで根源へ
  到達しようとしていました。根源へ到るには長い寿命が必要な為、アリマゴ島で
  人間の死徒(=吸血鬼)化を研究していました。
  また、魔術の素養があるシャーレイを助手にして、研究を手伝わせていました。




Q.シャーレイの身には何が起こったの?


A.矩賢が作った試薬に手を出してしまい、死徒化してしまいました。


  TYPE-MOON世界における吸血鬼は「真祖」と「死徒」の2種類に大別され、
  前者は生まれた時から吸血種である生き物、後者は後天的に吸血種に変貌した生き物を
  差します。
  肉体が死徒になるだけなら良かったのですが、その吸血衝動を抑えることができず、
  島の人間達を襲ってしまったのでした。
  矩賢は、封印指定を受ける程の天才魔術師でしたが、人間の死徒化についてはまだまだ
  試行錯誤の段階だったようです。




Q.アリマゴ島が焼き尽くされたのは何故?


A.シャーレイの死徒化&暴走により、矩賢の研究が外部に露見し(切嗣がシャーレイを
  救おうと奔走した為)、魔術協会と聖堂教会に介入された為です。
  魔術協会は研究成果の独占&隠滅の為、聖堂教会は神の教えに背く存在である
  吸血鬼を皆殺しにする為、島の殲滅を決行しました。


  シャーレイを見付けた時に殺してさえいれば、犠牲者はシャーレイ1人で
  済んだのでしょうが、少年時代の切嗣には、そんな非情な決断を下すことが
  できませんでした。


  余談ですが、指をパチッと鳴らして炎を操っていた魔術師は、『空の境界』に
  登場したコルネリウス・アルバでしょうか?ww
  橙子さんと戦った時は雑魚キャラのように殺されてしまったコルネリウスですが、
  本来、TYPE-MOON世界の魔術師の中でも上位に入る実力の持ち主なので、
  ああいう修羅場に登場するのは不自然な事ではないと思われますww




Q.結局、シャーレイはどうなったの?


A.魔術協会の魔術師か聖堂教会の代行者、どちらかに殺されたものと思われます。




Q.切嗣を救った女性は誰?


A.第8話の回想シーンでもチラッと出てきた、ナタリア・カミンスキーという
  組織に属さないフリーランスの魔術師です。




Q.そのナタリアは、そもそも何をしにあの島へ来たの?


A.ナタリアは、封印指定の執行者です。

  封印指定とは、学問では習得することが不可能な一代限りの希有な才能に対し、
  魔術協会がサンプルとして保護する旨を伝える令状のことです。
  封印指定された魔術師は、保護の名の下に一生涯幽閉されることになります。
  要するに、魔術師にとっての最高の誉れであり、同時に最大の災難です。


  アリマゴ島へは、封印指定を受けた矩賢を狩る為に来ました。




Q.切嗣が父親を殺したのは、シャーレイの仇討ち?


A.シャーレイやアリマゴ島の皆の仇討ちと言うよりは、「放っておいたらまた別の場所で
  同じような悲劇を生み出す」と判断した為です。


  ちなみに、淡々と銃の引き鉄を引いたように見えますが、切嗣は内心で自分自身の冷静さに
  怯えています。




Fate/Zero』登場人物簡易まとめ(追憶)


衛宮切嗣 : 魔術師を父に持つ無垢なる少年。魔術刻印はまだ受け継いでいない。
        アリマゴ島を煉獄へ変えた父・矩賢を殺害し、ナタリアと共に島を脱出。
衛宮矩賢 : 切嗣の父で、根源へ到る為に人間の死徒化を研究していた魔術師(封印指定)。
        魔術師らしい冷徹な性格でありながらも息子への愛情は本物だったが
        (死徒化の研究も魔道を継ぐ切嗣の為だった)、その息子に射殺された。
シャーレイ : アリマゴ島に住む才気溢れる少女。切嗣の初恋相手。
         矩賢に簡単な魔術の手解きを受けていたが、矩賢の試薬に手を出し、
         不完全ながら死徒化してしまい、島を地獄へ変えることになってしまった。
ナタリア : フリーの魔術師で、封印指定の執行者。
       衛宮矩賢を狩る為アリマゴ島へ来て、その息子・切嗣を保護した。