TVアニメ『Fate/Zero』第16話 Q&A

・原作未読者向け補完Q&A。
・後の展開のネタバレは無し。



第16話 「誉れの果て」


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Q.ソラウは魔術師なのに、舞弥の気配に気付けなかったの?


A.ソラウは、優れた魔術回路を持ってはいますが、戦闘訓練どころか護身の心得さえ無いので、
  背後からの襲撃者を察知するのは不可能です。
  また、ケイネスと違ってランサーの正規マスターではないので、ランサーがその危機に
  気付いて即座に駆け付けることも叶いませんでした。




Q.キャスター討伐の貢献度は、セイバー>ライダー>アーチャー≧ランサーじゃね?


A.ある程度の貢献をしたのは事実なので(宝具を失ってもいます)、璃正神父としては、
  監督役の体裁を保つ為にも、ケイネスへの令呪譲渡を渋るわけにはいきませんでした。




Q.っつーか、ケイネスって、銃火器の使用を忌み嫌ってなかった?


A.再びマスターの権利を手にした満足感の前では、ロード・エルメロイの誇りを
  傷付けたという事実さえ霞むようです。




Q.ランサーが可哀想……。


A.ケイネスが嫌な奴である事は疑いようもありませんが、ランサーもランサーで、
  相互理解を怠っていた節があります。「忠義を尽くしたいから尽くすのだ」ではなく、
  ケイネスの才覚にメロメロに感服した上での忠義であれば、ケイネスの態度も
  もう少し柔らかくなっていた…的な事が、公式の設定資料にも書かれています。




Q.切嗣とケイネスが交わしたあの文書って何?


A.あの文書は「自己強制証文(セルフギアス・スクロール)」といって、自らの魔術刻印で強制(ギアス)の呪いを掛け、
  決して違約できない呪術契約を結ぶものです。
  今回の場合、「令呪でランサーを自害させたら僕・衛宮切嗣はケイネスにもソラウにも
  今後一切害を及ぼさないよ」と書かれてありました。


  ボロボロに追い詰められたケイネスには悪魔の囁きが希望の光に見えてしまい、
  精神が折れてしまいました。




Q.あそこまでやらなくても、ソラウ1人を殺害すれば済んだのでは?


A.確かに、ソラウを捕縛後に即殺害すれば、ランサーのサーヴァントはじきに消滅したでしょう。
  しかし、切嗣は、ケイネスがその後マスターを失ったはぐれサーヴァントと再契約する
  可能性をも摘み取る方針だったのです。
  敵マスターの令呪、サーヴァント、命、それら全てを完全に排除する作戦でした。


  ちなみに、虚淵シナリオだからこそのこの展開…という意見がチラホラ見られますが、
  切嗣が冷酷非情の魔術師である事は、『Fate/stay night』の時から決まっていた
  きのこ設定です。




Q.アイリはどうして倒れたの?


A.現在発生している身体の異変と無関係ではないようです。
  詳細は、次回以降で明らかになるでしょう。




Fate/Zero』登場人物簡易まとめ


<アインツベルン陣営>
衛宮切嗣 : アインツベルンに雇われた異端の魔術師。聖杯に託す願望は「世界の救済」。
        言峰綺礼を、その経歴から危険視している。
        龍之介に続き、非道の限りを尽くしてケイネス組を皆殺しにした。
セイバー : 騎士王・アーサー(本名はアルトリア)。聖杯に託す願望は「祖国ブリテンの救済」。
       切嗣の外道ぶりにキレたが、その心情吐露を目にして、信念だけは認めた模様。
アイリスフィール : 切嗣の妻であり、聖杯の器としてアインツベルンに造られたホムンクルス
             身体に異変が生じており、触覚を遮断中。ランサー消滅後、昏倒。
久宇舞弥 : 切嗣の助手であり弟子。切嗣の忠実な手足として、ケイネスとソラウを射殺した。



<遠坂陣営>
遠坂時臣 : 監督役と共謀して聖杯戦争に挑む。聖杯に託す願望は「根源への到達」。
        キャスターの大暴れでSAN値直葬状態だったが、優雅に雁夜と戦い、あっさり撃退。
アーチャー : 古代ウルクの英雄王・ギルガメッシュ。世界の全てを手に入れた傍若無人の支配者。
           自身の財(聖杯を含むこの世の全て)を他人が奪い合うのが許せない。
           綺礼に他マスターの参戦動機を探らせ、その心の底を暴こうとしている。
           また、そのドS気質から、セイバーを気に入った模様。
言峰綺礼 : 時臣と水面下で共闘中。衛宮切嗣の経歴に、自身の悩みへの答えがあると感じている。
        「他人の不幸は蜜の味」と実は思っている…と指摘され狼狽、同時に令呪も復活。
        ついに、師の敵である雁夜を助命するという行為に及んでしまった。
アサシン : ハサン・サッバーハ(中世イランの暗殺教団の指導者)。
        聖杯に託す願望は「人格の統合」。ライダーの固有結界で倒された。
言峰璃正 : 綺礼の父。聖堂教会から派遣された聖杯戦争の監督役だが、時臣に肩入れ中。
        キャスター討伐貢献の報奨としてケイネスに令呪を授与したが、直後に銃で撃たれた。



<間桐陣営>
間桐雁夜 : 幼馴染みの次女・桜を間桐家から解放する為、聖杯戦争へ参戦した。
        自身を魔術師に変貌させるべく体内に刻印虫を飼うも、身体を蝕まれて余命1ヶ月。
        キャスター大暴れの最中時臣に倒されたが、綺礼に命を救われた。
バーサーカー : 黒い甲冑のサーヴァント。手にした物を己の宝具とする能力を持つ。
            全身が靄に包まれていたり、狂化されている割に機敏だったりと、謎が多い。
            何故かセイバーに対して執拗な攻撃を繰り返す。
間桐臓硯 : 間桐家の当主だが間桐家を見限り、遠坂家から桜を養子に迎えた。ドS。
        聖杯を手にしたら不老不死を得ようと思っているが、雁夜には期待していない。



<ウェイバー陣営>
ウェイバー : 自身を軽んじた時計塔の連中を見返すべく、聖杯戦争へ参戦。
        ライダーの器の大きさに圧倒され、葛藤している。
ライダー : 古代マケドニアの征服王・イスカンダル。聖杯に託す願望は「受肉」。
         暴走したキャスターを固有結界で抑え消耗、アーチャーとの決戦を誓い撤退。



<ケイネス陣営>
ケイネス : 時計塔の講師でもあるエリート魔術師で、通称「ロード・エルメロイ」。
         経歴への箔付けの為に聖杯戦争へ参戦したが、切嗣の起源弾で再起不能に。
         璃正から令呪を受け取って戦線に復帰するも、切嗣の人質作戦に嵌まって殺害された。
ランサー : ディルムッド・オディナ(ケルト神話の英雄)。女性を魅了する魔貌を持つ。
        主に忠義を尽くすことだけが望みなのだが、生前同様、主の伴侶を魅了してしまった。
        人質を取られたケイネスの令呪により自害させられ、怨嗟の声を撒き散らしながら消滅。
ソラウ : 由緒正しい魔術師の家の令嬢で、ケイネスの許婚。ランサーに魔力を供給している。
       ランサーの魔貌に魅了され、初恋に浮かれる乙女モード。ケイネスの令呪を強引に譲り受け、
       ランサーのマスターとして戦いに臨むも、舞弥に捕縛された後、ケイネス諸共射殺された。



<最凶コンビ>
雨生龍之介 : 連続殺人鬼。何も知らぬまま偶然キャスターを召喚した。
          キャスターの凶行に大興奮していた最中、切嗣に狙撃されて死亡。
キャスター : ジル・ド・レェ(中世フランスの百年戦争終結に貢献した元帥)。
         セイバーがジャンヌ・ダルクであると思い込み、狂気に身を任せ大暴走するも、
         最終的にはセイバーのエクスカリバーで海魔もろとも消滅させられた。