『聖闘士星矢Ω』で解き放たれた影の闘法

 原作ファンの不評を買いながらも長々と続いている『聖闘士星矢Ω』。今日、1人の強敵を倒す為に、紫龍や貴鬼といった原作キャラを含む黄金聖闘士ゴールドセイント3人がアテナエクスクラメーションを使うシーンが放映された。
 アテナエクスクラメーション……黄金聖闘士ゴールドセイントが三位一体で発動させる究極の影の闘法。3人がかりで1人の敵を葬ることから正義の戦いには好ましくないと女神アテナに禁じられており、この闘法を使用した者は聖闘士セイントの証を剥奪され、未来永劫に渡って鬼畜にも劣る賊の烙印を押される――そんな技。
 かつてサガ、シュラ、カミュがシャカを退ける為に使った時は、五感を剥奪される直前まで使用するのを躊躇い、血の涙を流しながら使ったのだが……(尺の都合があるとは言え)今回は軽かったなぁ。酷すぎる。サッカー選手に対するイエローカード程度の覚悟しか感じられなかったぞ(影の闘法を使わなければならない程に追い詰められたようには見えなかったし)。
 っつーか、紫龍や貴鬼ではなく、パチもん黄金聖闘士ゴールドセイントハービンジャーインテグラに使わせれば良かったのに。


 糞糞アンド糞。2年前から思っていたことだけど、『Ω』製作陣には、原作をきっちり読んで理解してから『聖闘士星矢』に携わってほしかったなぁ。若しくは、原作の人気キャラを使いこなす力量が無いなら、舞台を原作の100年後とかに設定して、オール新キャラで作れば良かったのでは?
 子供向け朝アニメのテンプレートを1話1話なぞっているだけ……って感じだな。ストーリー全体の整合性も取れず、話にもキャラにも感情移入できない。……残念だ。