TVアニメ『Fate/Zero』第20話 Q&A

・原作未読者向け補完Q&A。
・後の展開のネタバレは無し。



第20話 「暗殺者の帰還」


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Q.切嗣は、「全て遠き理想郷(アヴァロン)」を回収する為にアイリの元を訪ねたの……?


A.非情に徹しているとは言え、そこまで無情ではありません。
  切嗣は、戦闘兵器としての己に課す試練として、アイリに会いに来たのです。
  すなわち、愛した妻が聖杯を得る為の生贄として衰えて死にゆく姿を直視して、
  それでも尚揺るがない自分でいられるならば、完全な戦闘兵器となれる…と
  考えていたようです。




Q.ウェイバーは何をしていたの?


A.とにかくカロリーを摂取し、身体を休め、自身の魔力を回復させようと努めています。
  ライダーの召喚場所に来たのは、そこが最もライダーにとって相性が良い地脈だからです。


  ライダーは、度重なる戦いで魔力を消費しまくり、霊体化を余儀なくされるくらいに
  魔力が枯渇していました。マスターが一流の魔術師なら、そうはならなかった筈…要するに、
  ウェイバーはライダーを使役するには役者不足だったのですが、ウェイバーは、
  その事実をライダーに気遣われていた(ライダーが魔力を自分で賄っていた)ことに
  何よりも凹んでいます。




Q.間桐のジジイがムカついて仕方無い


A.原作『Fate/stay night』の桜ルートをプレイすれば、そのムカつきは数割増しになるでしょう。
  バーサーカーをけしかけてブッ殺せばいいのに…という声もありますが、
  臓硯は500年以上の年月を生きている不死身の妖怪ジジイであり(魂は腐敗し続けている為
  完全な不老不死ではありませんが)、おそらく、バーサーカーの力押しで殺しきるのは
  難しいでしょう。




Q.今回は原作の改変があったと聞いたけど……?


A.原作では、セイバーがマッケンジー宅を見張っている時、切嗣はウェイバー狙撃の機会を
  窺って銃を構えていました(遠坂邸への侵入=遠坂脱落の把握はその後の事になります)。


  また、舞弥が自身の壮絶な過去(幼年兵だった頃に毎晩兵士に輪姦され、初潮が来た少し後に
  妊娠・出産するも、その子もすぐに連れていかれて生死不明、おそらくは兵士にされた)を
  アイリに語るシーンもカットされました。
  まぁ、桜の現状以上にキツい虚淵設定ですからね……。


  更に、切嗣が舞弥の窮地に気付いたのは、原作では携帯電話ではなく魔術によるものでした
  (呪術処置を施した舞弥の頭髪を小指に仕込んでいて察知)。
  わかり易くする為の改変ですね。




Q.ライダーって、切嗣陣営の潜伏場所をどうやって知ったの? っつーか、何故あんな事を?


A.諸々の事情は、次回明らかになるでしょう。




Fate/Zero』登場人物簡易まとめ


<アインツベルン陣営>
衛宮切嗣 : アインツベルンに雇われた異端の魔術師。聖杯に託す願望は「世界の救済」。
        言峰綺礼を、その経歴から危険視している。遠坂邸に侵入し、時臣の脱落を知る。
        舞弥の危機に令呪を行使、初めてセイバーに語りかけることとなった。
セイバー : 騎士王・アーサー(本名はアルトリア)。聖杯に託す願望は「祖国ブリテンの救済」。
       切嗣の外道ぶりにキレたが、その心情吐露を目にして、信念だけは認めた模様。
       現在、アイリを連れ去ったライダーを追跡中。
アイリスフィール : 切嗣の妻であり、聖杯の器としてアインツベルンに造られたホムンクルス
             サーヴァント3体の魂が注がれ、人としての機能を失いつつある。
             切嗣と最後の言葉を交わした後、聖剣の鞘を切嗣に渡した。
             その後、ライダーに潜伏場所を襲撃され、連れ去られてしまった。
久宇舞弥 : 切嗣の助手であり弟子。アイリを警護していたが、ライダーの襲撃を受け死亡。



<言峰&英雄王>
言峰綺礼 : 時臣と水面下で共闘していたが、心の底では他者の不幸を愉悦とする事実を受け入れ、
        アーチャーと通じて時臣を謀殺。父から受け継いだ沢山の令呪を手に、
        最強の英霊と共に改めて聖杯戦争に臨む。
アーチャー : 古代ウルクの英雄王・ギルガメッシュ。世界の全てを手に入れた傍若無人の支配者。
           自身の財(聖杯を含むこの世の全て)を他人が奪い合うのが許せない。
           時臣を見限り、ドSとして開き直った綺礼を新たなマスターとした。



<間桐陣営>
間桐雁夜 : 幼馴染みの次女・桜を間桐家から解放する為、聖杯戦争へ参戦した。
        自身を魔術師に変貌させるべく体内に刻印虫を飼うも、身体を蝕まれて余命1ヶ月。
        時臣に敗れて瀕死になるも、臓硯の淫虫で(魔力だけは)復活。生き地獄の中にいる。
バーサーカー : 黒い甲冑のサーヴァント。手にした物を己の宝具とする能力を持つ。
            全身が靄に包まれていたり、狂化されている割に機敏だったりと、謎が多い。
            何故かセイバーに対して執拗な攻撃を繰り返す。
間桐臓硯 : 間桐家の当主だが間桐家を見限り、遠坂家から桜を養子に迎えた。ドS。
        聖杯を手にしたら不老不死を得ようと思っているが、雁夜には期待していない。



<ウェイバー陣営>
ウェイバー : 自身を軽んじた時計塔の連中を見返すべく、聖杯戦争へ参戦。
        ライダーの器の大きさに圧倒され、また、自分の未熟さを痛感し、葛藤している。
        今は、サーヴァントを全力で戦わせられるよう、魔力の回復に努めている。
ライダー : 古代マケドニアの征服王・イスカンダル。聖杯に託す願望は「受肉」。
         暴走したキャスターを固有結界で抑え消耗、アーチャーとの決戦を誓い撤退。
         霊体化して休息していた筈だが、切嗣の土蔵を襲撃し、アイリを連れ去った。



<遠坂陣営> → 敗退
遠坂時臣 : 監督役と共謀して聖杯戦争に挑む。聖杯に託す願望は「根源への到達」。
        聖杯戦争の最中、信用していた綺礼に自宅で刺殺された。
アサシン : ハサン・サッバーハ(中世イランの暗殺教団の指導者)。マスターは言峰綺礼
        聖杯に託す願望は「人格の統合」。ライダーの固有結界で倒された。
言峰璃正 : 綺礼の父。聖堂教会から派遣された聖杯戦争の監督役だが、時臣に肩入れ。
        キャスター討伐貢献の報奨としてケイネスに令呪を授与したが、直後に射殺された。



<ケイネス陣営> → 敗退
ケイネス : 時計塔の講師でもあるエリート魔術師で、通称「ロード・エルメロイ」。
         経歴への箔付けの為に聖杯戦争へ参戦したが、切嗣の起源弾で再起不能に。
         璃正から令呪を受け取って戦線に復帰するも、切嗣の人質作戦に嵌まって殺害された。
ランサー : ディルムッド・オディナ(ケルト神話の英雄)。女性を魅了する魔貌を持つ。
        主に忠義を尽くすことだけが望みなのだが、生前同様、主の伴侶を魅了してしまった。
        人質を取られたケイネスの令呪により自害させられ、怨嗟の声を撒き散らしながら消滅。
ソラウ : 由緒正しい魔術師の家の令嬢で、ケイネスの許婚。ランサーに魔力を供給していた。
       ランサーの魔貌に魅了され、初恋に浮かれる乙女モード。ケイネスの令呪を強引に譲り受け、
       ランサーのマスターとして戦いに臨むも、舞弥に捕縛された後、ケイネス諸共射殺された。



<最凶コンビ> → 敗退
雨生龍之介 : 連続殺人鬼。何も知らぬまま偶然キャスターを召喚した。
          キャスターの凶行に大興奮していた最中、切嗣に狙撃されて死亡。
キャスター : ジル・ド・レェ(中世フランスの百年戦争終結に貢献した元帥)。
         セイバーがジャンヌ・ダルクであると思い込み、狂気に身を任せ大暴走するも、
         最終的にはセイバーのエクスカリバーで海魔もろとも消滅させられた。