TVアニメ『Fate/Zero』第19話 Q&A

・原作未読者向け補完Q&A。
・後の展開のネタバレは無し。



第19話 「正義の在処」


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Q.切嗣はナタリアに魔術を教わったの?


A.切嗣は、ナタリアから追跡術や暗殺術、兵器の取り扱い等、魔術の他にも狩人として
  必要なありとあらゆる事を教わりました。


  ちなみに、父・矩賢の魔術刻印は、その大半を魔術協会に取られてしまいましたが、
  ナタリアが協会に交渉してくれた為、総量のうち2割弱を継承することができました。
  残り滓程度の量でしたが、魔術を人生の目的としてではなくハンターが持つ数々の
  手段の1つとして考えていた切嗣は、それで充分だと考えたようです。


  ナタリアは、切嗣にとって父親代わり・母親代わりのような存在でしたが、ナタリアは
  切嗣に対して割と本気の恋慕の情を抱いていたそうです。
  また、完全に余談ですが、ナタリアには淫魔(サキュバス)の血が混じっており、男性の精を
  吸収することで魔力のブーストができる特殊体質でした。ただ、切嗣に対しては、
  良心と乙女心から手を出してはいなかった…とのこと。




Q.あの白髪の男は何者?


A.「魔蜂使い」という異名を持つ魔術師、オッド・ボルザークです。
  刺した人間を屍食鬼(グール)(わかり易く言えばゾンビ)に変える死徒蜂を機内に
  持ち込んでおり、ナタリアに殺された後、飛行機を空飛ぶ死都へと変貌させました。




Q.いやいや切嗣、別に飛行機を撃ち落とす必要は無かったのでは?


A.ナタリアにはジャンボジェットを自在に操る(海上に不時着させたりする)スキルは無く、
  管制塔のサポートを受けて空港に着陸させるのが精一杯という状況でした。
  かつてアリマゴ島がシャーレイ1人の死徒化から地獄と化したように、
  300体の屍食鬼(グール)を乗せた飛行機が空港に降りれば、犠牲者の数は跳ね上がったことでしょう。
  (ナタリアは組織で動いているワケではないので、空港に着陸後の備えなどありません)


  ナタリアが指摘していた通り、切嗣は「何をしたいか」ではなく「何をすべきか」だけを考え、
  機械のように動いたのです。


  ……この回が母の日に放映されたのは、聖杯の導きか何かでしょうか?




Q.ナタリアは切嗣に殺されることに気付いたの?


A.原作では気付いた描写はありませんでしたが、アニメ版では、今際の際に
  何かを察したとも取れる笑み(?)を浮かべています。


  地対空ミサイルを調達したのは、2人の作戦外の行動です。
  切嗣は、大事な人が無事に生還する可能性に備え、自身の精神構造を疑いつつも
  滞りなくナタリア殺害の準備を進めていたのでした。




Fate/Zero』登場人物簡易まとめ(追憶)


衛宮切嗣 : 父親を「悪」として殺害した後、ナタリアの元で封印指定の執行者として成長。
        機械のように非情な判断を重ねる正義の味方として、己の理想に殉じている。
衛宮矩賢 : 切嗣の父で、根源へ到る為に人間の死徒化を研究していた魔術師(封印指定)。
        魔術師らしい冷徹な性格でありながらも息子への愛情は本物だったが
        (死徒化の研究も魔道を継ぐ切嗣の為だった)、その息子に射殺された。
シャーレイ : アリマゴ島に住む才気溢れる少女。切嗣の初恋相手。
         矩賢に簡単な魔術の手解きを受けていたが、矩賢の試薬に手を出し、
         不完全ながら死徒化してしまい、島を地獄へ変えることになってしまった。
ナタリア : フリーの魔術師で、封印指定の執行者。アリマゴ島で切嗣を保護した。
       切嗣を弟子として鍛えつつ、家族の情も持つようになっていた。
       死都と化した飛行機を着陸させ生還しようとしたが、切嗣に切り捨てるべき
       少数と判断され、飛行機をミサイルで撃墜され死亡。