TVアニメ『Fate/Zero』第9話 Q&A

・原作未読者向け補完Q&A。
・後の展開のネタバレは無し。



第9話 「主と従者」


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Q.ランサーの過去に何があったの?


A.生前のディルムッド・オディナは、アイルランドの大王を守るフィオナ騎士団の首領、
  フィン・マックールに仕える騎士でした。
  その主の婚約者であるグラニアを呪いの魔貌で魅了してしまい、忠義と愛の狭間で
  思い悩んだ末、寝取ってしまいました。
  後に許されて騎士団へ復帰しましたが、主君の怒りは収まっておらず、後年、
  猪に重傷を負わされた際、助ける手段を持つ主君に見殺しにされる形でその生を終えました。


  ランサーは、忠義より愛を選んだ己の行動に後悔は無く、自分を見殺しにした主への恨みも
  また持っていませんが、もし二度目の生があるなら次こそは忠義を尽くす戦いを…という
  想いで、聖杯戦争に参加しているのです。




Q.ケイネスは何故そんな夢を見たの?


A.マスターとサーヴァントは霊的な繋がりを持っている為、睡眠時に互いの記憶層に
  迷い込むことがあるのです。




Q.セイバーやアイリには通じなかった魅了の呪いがソラウに有効なのは何故?


A.ソラウ本人に抵抗する意思が無いからです。


  ソラウの家の魔術は兄が継ぐことになっており、ソラウは政略結婚の道具として
  生きてきました。その為か、何かを強く欲したり拒んだりすることはなく、
  また、そういう感情を理解さえできない人物でした(ケイネスとの婚約にも特に
  不満を感じてはいませんでした)。
  今のソラウは、ランサーに魅了されて初めて感じた「激情」という感覚に
  酔い痴れている、初恋に舞い上がる乙女モードなのです。




Q.ケイネスは指を折られて痛くなかったの?


A.全身の筋肉も神経もボロボロで、痛みを感じていません。
  ただ、その無感覚こそが、ケイネスの恐怖を倍増しにしています。




Q.ウェイバーは、子供の死体を見て嘔吐したの?


A.ウェイバー達が目の当たりにしたのは、龍之介とキャスターによって、
  家具や衣料品、楽器や食器に加工された子供達の死体(だったもの)です。


  辛うじて息がある子供もいましたが、「あの有様じゃ殺してやった方が情け」と、
  ライダーの「神威の車輪(ゴルディアス・ホイール)」で一掃されました。




Q.アサシンもキャスターを討伐しに来たの? 死んだフリをしていた筈では……?


A.遠坂陣営はキャスター討伐はアーチャーの手で、と考えていて、アサシンは
  キャスターとそのマスターの監視を命じられていました。
  ……が、ライダーのマスターがあまりにも無防備だったのを見て功に逸る心を
  抑えられなくなり、手を出してしまいました。




Q.で、時臣はいつまで自陣に引き籠っているの……?


A.常に余裕を持って優雅たれ…戦いには慎重さが求められているのです。




Fate/Zero』登場人物簡易まとめ


<アインツベルン陣営>
衛宮切嗣 : アインツベルンに雇われた異端の魔術師。聖杯に託す願望は「世界の救済」。
        会ったこともない言峰綺礼を、その経歴から危険視している。
        ケイネスに完全な止めを刺すべく、1人でアインツベルン城を出た。
セイバー : 騎士王・アーサー(本名はアルトリア)。聖杯に託す願望は「祖国ブリテンの救済」。
       ランサーの宝具で受けた呪いの傷により、左腕を満足に使えない状態にある。
       その騎士道と切嗣の相性は最悪で、引き続きシカトされ続けている。
アイリスフィール : 切嗣の妻であり、聖杯の器としてアインツベルンに造られたホムンクルス
             舞弥と共に綺礼と戦うも敗北。重傷を負ったが、聖剣の鞘にて回復。
久宇舞弥 : 切嗣の助手であり弟子。アイリと共に綺礼と戦うも敗北、今は傷の治療中。



<遠坂陣営>
遠坂時臣 : 監督役と共謀して聖杯戦争に挑む。聖杯に託す願望は「根源への到達」。
        自宅に引き籠って情報を収集中。
アーチャー : 古代ウルクの英雄王・ギルガメッシュ。世界の全てを手に入れた傍若無人の支配者。
           自身の財(聖杯を含むこの世の全て)を他人が奪い合うのが許せない。
           綺礼に興味を持ち、他マスターの参戦動機を探らせている。
言峰綺礼 : 時臣と水面下で共闘中。衛宮切嗣の経歴に、自身の悩みへの答えがあると感じている。
        切嗣に接触しようとし、アインツベルンの森にてアイリ&舞弥と戦って粉砕。
アサシン : ハサン・サッバーハ(中世イランの暗殺教団の指導者)。聖杯に託す願望は不明。
        群体で存在する性質か能力を備えている模様。現在、間諜任務を遂行中。
言峰璃正 : 綺礼の父。聖堂教会から派遣された聖杯戦争の監督役だが、時臣に肩入れ中。
        錯乱・暴走しているキャスターを危険視し、他6組のマスターに討伐を命じた。



<間桐陣営>
間桐雁夜 : 幼馴染みの次女・桜を間桐家から解放する為、聖杯戦争へ参戦した。
        自身を魔術師に変貌させるべく体内に刻印虫を飼うも、身体を蝕まれて余命1ヶ月。
バーサーカー : 黒い甲冑のサーヴァント。手にした物を己の宝具とする能力を持つ。
            全身が靄に包まれていたり、狂化されている割に機敏だったりと、謎が多い。
間桐臓硯 : 間桐家の当主だが間桐家を見限り、遠坂家から桜を養子に迎えた。ドS。
        聖杯を手にしたら不老不死を得ようと思っているが、雁夜には期待していない。



<ウェイバー陣営>
ウェイバー : 自身を軽んじた時計塔の連中を見返すべく、聖杯戦争へ参戦。
        キャスターの工房を突き止めて侵入したが、その惨状に愕然。
ライダー : 古代マケドニアの征服王・イスカンダル。聖杯よりも世界制覇に興味がある様子。
         キャスターの工房にてアサシンと交戦。その後、工房を破壊した。



<ケイネス陣営>
ケイネス : 時計塔の講師でもあるエリート魔術師で、通称「ロード・エルメロイ」。
         経歴への箔付けの為に聖杯戦争へ参戦したが、切嗣の起源弾で再起不能に。
         残った二画の令呪もソラウに譲渡することになり、失意のドン底にいる。
ランサー : ディルムッド・オディナ(ケルト神話の英雄)。女性を魅了する魔貌を持つ。
        聖杯に託す願望は無く、主に忠義を尽くすことだけが望み。
        生前と同じく主の婚約者を魅了してしまい、主にも信用されていない。
ソラウ : 由緒正しい魔術師の家の令嬢で、ケイネスの許婚。ランサーに魔力を供給している。
       ランサーの魔貌に魅了され、初恋に浮かれる乙女モード。
       ケイネスの令呪を強引に譲り受け、ランサーのマスターとして戦いに臨むことになった。



<最凶コンビ>
雨生龍之介 : 連続殺人鬼。何も知らぬまま偶然キャスターを召喚した。
          聖杯戦争が何なのかも知らず、気ままに凶行を繰り返している。
キャスター : ジル・ド・レェ(中世フランスの百年戦争終結に貢献した元帥)。
         セイバーがジャンヌ・ダルクであると思い込み、悲願は叶ったと大興奮。
         ランサーの宝具に術を解かれ窮地に陥るも、隙を突いて撤退。