TVアニメ『Fate/Zero』第12話 Q&A

・原作未読者向け補完Q&A。
・後の展開のネタバレは無し。



第12話 「聖杯の招き」


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Q.切嗣は何故そこまで綺礼を警戒しているの?


A.既に見た通り、切嗣の戦術は徹頭徹尾「相手の裏を掻く」ことに終始します。
  特に、魔術師というのは目的意識が明確な場合が多く、切嗣はこれまで手際良く暗殺を
  こなしてきました。
  それだけに、綺礼のような「表も裏も解らない相手」は脅威となり得るのです。


  ちなみに切嗣は、隣町の貸しガレージに、遠隔操作仕様に改造したタンクローリー
  用意しています。それを冬木教会に突っ込ませることも考えましたが、聖杯戦争の観点から
  言えば綺礼は敗残者の1人に過ぎない為、自重しました。




Q.サーヴァントの消失=マスターの敗退ではなかったの?


A.事実上ではそうですが、綺礼が語った通り、新たなサーヴァントがいれば、
  それと契約し直して戦線に復帰することは可能です。




Q.セイバーはどこで自動車の運転方法を習ったの?


A.飛行機に乗った時にも言っていましたが、剣士(セイバー)クラスのサーヴァントには
  「騎乗」のスキルが与えられます。セイバーの場合Aランクで、幻獣や神獣には乗れませんが、
  自動車やバイク、飛行機くらいなら楽々操ることができるのです。


  ちなみに、ライダーの「騎乗」ランクはA+で、幻獣や神獣も乗りこなせます(竜種は不可)。




Q.アイリの身体には何が起こっているの?


A.現時点では不明ですが、聖杯の器として造られたホムンクルスであることが、
  関係しているようです。




Q.綺礼が調べて報告した、各マスターが聖杯を求める理由についてkwsk


A.切嗣……「昔年の妄執で聖杯を実現させたいだけ」と捏造報告(切嗣の真意は調べられず)
  雁夜……贖罪(自身が間桐家から逐電したせいで桜が酷い目に遭っている為)
  ウェイバー、ケイネス……魔術師としての栄誉の為
  龍之介……そもそも聖杯が何なのかすら理解していない




Q.アーチャーの言っている事がよくわからない


A.綺礼が(無自覚に)雁夜の事を詳しく調べてしまったことから、綺礼が何に興味を持ち、
  何を愉悦とするのかを暴こうとしました。


  もしも間桐雁夜が聖杯戦争を勝ち抜いたら? その時雁夜は、己の闇・矛盾と
  向き合うことになるでしょう。葵の為に桜を取り戻す為に葵から夫を奪う、その矛盾に
  気付こうとしないというのは、すなわち、桜を救うという大儀で時臣に対する嫉妬や
  葵に対する劣情を押し隠す自己欺瞞に他なりません。
  血みどろの勝利の果てに、そんな自身の闇を直視する羽目に陥る雁夜――綺礼は、
  そんな不幸な場面を、無自覚ながら妄想してしまったのです。


  つまり、「他人の不幸は蜜の味」と心の奥底では思っているのだろう…と、
  アーチャーは言っているのです。
  無論、綺礼はそんな事を認めようとはしません。




Fate/Zero』登場人物簡易まとめ


<アインツベルン陣営>
衛宮切嗣 : アインツベルンに雇われた異端の魔術師。聖杯に託す願望は「世界の救済」。
        会ったこともない言峰綺礼を、その経歴から危険視している。
        現在は、1人で市内のホテルにて休憩中。
セイバー : 騎士王・アーサー(本名はアルトリア)。聖杯に託す願望は「祖国ブリテンの救済」。
       ランサーの宝具で受けた呪いの傷により、左腕を満足に使えない状態にある。
       アイリと共に、アインツベルン城に代わる新たな活動拠点に到着。
アイリスフィール : 切嗣の妻であり、聖杯の器としてアインツベルンに造られたホムンクルス
             身体に異変が生じており、触覚を遮断している。
久宇舞弥 : 切嗣の助手であり弟子。アイリとセイバーを新拠点に届けた後、新たな任務へ。



<遠坂陣営>
遠坂時臣 : 監督役と共謀して聖杯戦争に挑む。聖杯に託す願望は「根源への到達」。
        自宅に引き籠って情報を収集中。
アーチャー : 古代ウルクの英雄王・ギルガメッシュ。世界の全てを手に入れた傍若無人の支配者。
           自身の財(聖杯を含むこの世の全て)を他人が奪い合うのが許せない。
           綺礼に他マスターの参戦動機を探らせ、その心の底を暴こうとしている。
言峰綺礼 : 時臣と水面下で共闘中。衛宮切嗣の経歴に、自身の悩みへの答えがあると感じている。
        「他人の不幸は蜜の味」と実は思っている…と指摘され、狼狽している。
アサシン : ハサン・サッバーハ(中世イランの暗殺教団の指導者)。
        聖杯に託す願望は「人格の統合」。ライダーにより倒された。
言峰璃正 : 綺礼の父。聖堂教会から派遣された聖杯戦争の監督役だが、時臣に肩入れ中。
        錯乱・暴走しているキャスターを危険視し、他6組のマスターに討伐を命じた。



<間桐陣営>
間桐雁夜 : 幼馴染みの次女・桜を間桐家から解放する為、聖杯戦争へ参戦した。
        自身を魔術師に変貌させるべく体内に刻印虫を飼うも、身体を蝕まれて余命1ヶ月。
バーサーカー : 黒い甲冑のサーヴァント。手にした物を己の宝具とする能力を持つ。
            全身が靄に包まれていたり、狂化されている割に機敏だったりと、謎が多い。
間桐臓硯 : 間桐家の当主だが間桐家を見限り、遠坂家から桜を養子に迎えた。ドS。
        聖杯を手にしたら不老不死を得ようと思っているが、雁夜には期待していない。



<ウェイバー陣営>
ウェイバー : 自身を軽んじた時計塔の連中を見返すべく、聖杯戦争へ参戦。
        キャスターの工房を突き止めて侵入したが、その惨状に愕然。
ライダー : 古代マケドニアの征服王・イスカンダル。聖杯に託す願望は「受肉」。
         酒宴を開いてセイバーとアーチャーに自らの王道を語り、乱入してきたアサシンを
         固有結界で消滅させた。



<ケイネス陣営>
ケイネス : 時計塔の講師でもあるエリート魔術師で、通称「ロード・エルメロイ」。
         経歴への箔付けの為に聖杯戦争へ参戦したが、切嗣の起源弾で再起不能に。
         残った二画の令呪もソラウに譲渡することになり、失意のドン底にいる。
ランサー : ディルムッド・オディナ(ケルト神話の英雄)。女性を魅了する魔貌を持つ。
        聖杯に託す願望は無く、主に忠義を尽くすことだけが望み。
        生前と同じく主の婚約者を魅了してしまい、主にも信用されていない。
ソラウ : 由緒正しい魔術師の家の令嬢で、ケイネスの許婚。ランサーに魔力を供給している。
       ランサーの魔貌に魅了され、初恋に浮かれる乙女モード。
       ケイネスの令呪を強引に譲り受け、ランサーのマスターとして戦いに臨むことになった。



<最凶コンビ>
雨生龍之介 : 連続殺人鬼。何も知らぬまま偶然キャスターを召喚した。
          聖杯戦争が何なのかも知らず、気ままに凶行を繰り返している。
キャスター : ジル・ド・レェ(中世フランスの百年戦争終結に貢献した元帥)。
         セイバーがジャンヌ・ダルクであると思い込み、悲願は叶ったと大興奮。
         ランサーの宝具に術を解かれ窮地に陥るも、隙を突いて撤退。