TVアニメ『Fate/Zero』第8話 Q&A

・原作未読者向け補完Q&A。
・後の展開のネタバレは無し。



第8話 「魔術師殺し」


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Q.綺礼強すぎワロタww


A.ケブラー繊維製の服と鍛え上げた筋肉で銃弾を防ぎ、舞弥を八極拳で叩きのめし、
  寸頸で木を圧し折り……この圧倒的な戦闘力は、作中で「代行者」と呼ばれる者の
  それです。
  聖堂教会が「異端」とする者全て(魔術師や吸血鬼)を狩る専門家だった為、
  アイリや舞弥だけではとても歯が立ちません。




Q.キャスターは宝具を失ったの?


A.ランサーの「破魔の紅薔薇(ゲイ・ジャルグ)」は、刃が触れた瞬間にのみ魔力を遮断する宝具なので、
  キャスターの宝具は破壊されたわけではありません。




Q.セイバー……ランサーをケイネスの所に行かせたのはあり得なくね?


A.正直、問答無用の殺し合いの最中とは思えない行動です。
  セイバーはランサーが切嗣を殺しはしないだろうと思っていたのでしょうが、
  もしケイネスに意識があって令呪で強要されていたら、切嗣は殺されていたでしょう。


  ……まぁ、セイバーとの信頼関係を醸成できていない事については、切嗣にも非がありますが。




Q.ケイネスを葬った弾丸について1行で


A.魔術で防いだら死亡確定の弾丸を、魔術でなければ防げない超火力でぶっ放しました。




Q.もう少しkwsk


A.TYPE-MOON世界には、「起源」という概念があります。これは人それぞれの魂が持つ
  方向性のようなもので、全ての人間は己の起源によって生き方や嗜好が決まります。
  『空の教会』の登場人物を例に挙げるならば、「禁忌」を起源とする黒桐鮮花
  実兄に恋愛感情を持ち、「食べる」を起源とする白純里緒はその起源に覚醒して
  食人鬼となりました。


  衛宮切嗣の起源は「切断」と「結合」の複合属性――「切って嗣ぐ」でした。
  ケイネスを倒したのは、撃った対象に己の起源を具現化させる「起源弾」という、
  切嗣秘蔵の概念武装です。
  この弾丸に撃たれると、傷口も開かず出血もありませんが、被弾部位が
  壊死した古傷のようになります。切れたワイヤーを繋いでも「元通りになった」とは
  言えないのと同様、表層部位が癒着しても毛細血管や神経は傷付いたままだからです。


  この弾丸に魔術で防御(干渉)してしまった場合、影響は術者の魔術回路にまで
  フィードバックしてしまいます。一滴の水が落ちた電気回路のように、ケイネスの
  魔術回路はショートして破壊し尽くされてしまったのです。


  ちなみに、魔術に頼らず弾丸を防げればああはならなかったのですが、切嗣は、
  装甲車でも無ければ防御不能な凶悪なライフル弾を起源弾として使用しています。
  (弾丸の装填数が少ないトンプソン・コンテンダーを切嗣が礼装に選んだのは、
  物理手段としての最大火力を拳銃として携行する為)


  66発の弾丸のうち、切嗣は既に37発を消費していますが、それはこれまでに切嗣が
  仕留めてきた魔術師の数と一致しています(ケイネスが38人目)。




Q.その起源弾について解説していた回想シーンの女性は誰?


A.ナタリア・カミンスキーという魔術師で、切嗣の師匠です。




Q.アイリの刺し傷はどうして回復したの?


A.アイリは、セイバーを召喚する際に触媒とした聖剣の鞘・「全て遠き理想郷(アヴァロン)」を
  体内に隠し持っていました。
  これは、持ち主の傷を癒す宝具であり、所有者であるセイバーの魔力でその効果を
  発揮します。




Fate/Zero』登場人物簡易まとめ


<アインツベルン陣営>
衛宮切嗣 : アインツベルンに雇われた異端の魔術師。聖杯に託す願望は「世界の救済」。
        会ったこともない言峰綺礼を、その経歴から危険視している。
        ケイネスを起源弾で完全破壊するも、ランサーに阻まれ止めは刺せず。
セイバー : 騎士王・アーサー(本名はアルトリア)。聖杯に託す願望は「祖国ブリテンの救済」。
       ランサーの宝具で受けた呪いの傷により、左腕を満足に使えない状態にある。
       ランサーとは戦って決着を付けたいが為、ケイネス救出に行かせた。
アイリスフィール : 切嗣の妻であり、聖杯の器としてアインツベルンに造られたホムンクルス
             舞弥と共に綺礼と戦うも敗北。重傷を負ったが、聖剣の鞘にて回復。
久宇舞弥 : 切嗣の助手であり弟子。アイリと共に綺礼と戦うも敗北。



<遠坂陣営>
遠坂時臣 : 監督役と共謀して聖杯戦争に挑む。聖杯に託す願望は「根源への到達」。
        自宅に引き籠って情報を収集中。
アーチャー : 古代ウルクの英雄王・ギルガメッシュ。世界の全てを手に入れた傍若無人の支配者。
           自身の財(聖杯を含むこの世の全て)を他人が奪い合うのが許せない。
           綺礼に興味を持ち、他マスターの参戦動機を探らせている。
言峰綺礼 : 時臣と水面下で共闘中。衛宮切嗣の経歴に、自身の悩みへの答えがあると感じている。
        アサシンから得た情報を時臣に伝えてつつ、独自に切嗣への接触を試みるも、失敗。
        切嗣に接触しようとし、アインツベルンの森にてアイリ&舞弥と戦って粉砕。
アサシン : ハサン・サッバーハ(中世イランの暗殺教団の指導者)。聖杯に託す願望は不明。
        群体で存在する性質か能力を備えている模様。現在、間諜任務を遂行中。
言峰璃正 : 綺礼の父。聖堂教会から派遣された聖杯戦争の監督役だが、時臣に肩入れ中。
        錯乱・暴走しているキャスターを危険視し、他6組のマスターに討伐を命じた。



<間桐陣営>
間桐雁夜 : 幼馴染みの次女・桜を間桐家から解放する為、聖杯戦争へ参戦した。
        自身を魔術師に変貌させるべく体内に刻印虫を飼うも、身体を蝕まれて余命1ヶ月。
バーサーカー : 黒い甲冑のサーヴァント。手にした物を己の宝具とする能力を持つ。
            全身が靄に包まれていたり、狂化されている割に機敏だったりと、謎が多い。
間桐臓硯 : 間桐家の当主だが間桐家を見限り、遠坂家から桜を養子に迎えた。ドS。
        聖杯を手にしたら不老不死を得ようと思っているが、雁夜には期待していない。



<ウェイバー陣営>
ウェイバー : 自身を軽んじた時計塔の連中を見返すべく、聖杯戦争へ参戦。
        己のサーヴァントには振り回され、ケイネスにはビビり…とひたすらヘタレ。
ライダー : 古代マケドニアの征服王・イスカンダル。聖杯よりも世界制覇に興味がある様子。
         セイバーとランサーの戦いに割って入り、仲間になれと勧誘するも失敗。



<ケイネス陣営>
ケイネス : 時計塔の講師でもあるエリート魔術師で、通称「ロード・エルメロイ」。
         経歴への箔付けの為に聖杯戦争へ参戦したが、切嗣の起源弾で倒された。
         止めを刺される寸前にランサーに救われたが、再起不能の超重傷。
ランサー : ディルムッド・オディナ(ケルト神話の英雄)。聖杯に託す願望は不明。
        女性を虜にしてしまう呪いの魔貌を持つイケメンの二槍使い。
        セイバーの窮地を救った後、ケイネスの下に駆け付けた。
ソラウ : 由緒正しい魔術師の家の令嬢で、ケイネスの許婚。ランサーに魔力を供給している。



<最凶コンビ>
雨生龍之介 : 連続殺人鬼。何も知らぬまま偶然キャスターを召喚した。
          聖杯戦争が何なのかも知らず、気ままに凶行を繰り返している。
キャスター : ジル・ド・レェ(中世フランスの百年戦争終結に貢献した元帥)。
         セイバーがジャンヌ・ダルクであると思い込み、悲願は叶ったと大興奮。
         ランサーの宝具に術を解かれ窮地に陥るも、隙を突いて撤退。