TVアニメ『Fate/Zero』第2話 Q&A

・原作未読者向け補完Q&A。
・後の展開のネタバレは無し。



第2話 「偽りの戦端」


放送前Q&A  第1話




Q.あのゴツいオッサンがウェイバーのサーヴァント? アレは一体何者?


A.ウェイバーが召喚したのは騎乗兵(ライダー)のサーヴァントで、真名は本人が
  語っていた通り、古代マケドニアの征服王・イスカンダルアレクサンダー大王)です。
  ハンニバルカエサル、ナポレオン等の有名な英雄達からも畏敬を集めている大物で、
  元々はケイネスが召喚しようとしていた大英雄です。


  豪放磊落な性格で、聖杯戦争より世界制覇に興味があるようです。




Q.そのライダーは冒頭で何をしていたの?


A.本屋に押し入り、世界地図とホメロスの詩集『イリアス』を調達していました。


  ライダーに限らず、全てのサーヴァントは、召喚された時点で聖杯からその時代での活動に
  支障が無い程度の知識を授けられています(日本語ペラペラなのもその為)。
  ライダーは、古代人でありながら地球が丸い事を理解し、どうやって世界を
  制覇してやろうかと心躍らせているようです。


  ホメロスの詩集を持ってきた理由は、そのうち語られることでしょう。




Q.ウェイバーは右手を光らせて何をしようとしていたの?


A.ライダーにムカついた勢いで、令呪を使いたい衝動に駆られたようです。


  圧倒的な力を持つサーヴァントを従えるべく、聖杯戦争に参加するマスターには、聖杯から
  「令呪」と呼ばれる聖痕が与えられます。これは、自分のサーヴァントに3回だけ使える
  絶対命令権です。
  令呪には、聖杯から与えられた膨大な魔力が込められており、使えば自らのサーヴァントに
  どんな命令でも実行させられます。場合によっては、数km先から「ここに来い」という
  命令を行使して瞬間移動させる等、魔法の領域の奇跡を起こすことすら可能です。
  (要するに、間違っても痴話喧嘩の勢いで消費していいモノではない「切り札」なのです)


  後述しますが、サーヴァントも聖杯に託したい望みを持っており、基本的に
  マスターとサーヴァントの利害は一致しているのですが、マスターがサーヴァントを
  力ずくで律する手段はこの令呪の他にほぼ無い為、多くのマスターはいざという時にしか
  使いません。




Q.ライダーが呼び出したアレは何?


A.サーヴァントは、生前に彼らが持っていた武器や固有の能力、魔術、特徴、或いは彼らを
  英霊たらしめる伝説や象徴が具現化した武装――伝承由来の「宝具」を持っています。
  魔力を注いで真名を口にすることで秘められた力を発現させられる、言わば
  サーヴァントの必殺武器です。


  あの牛車はライダーの宝具で、その名を「神威の車輪(ゴルディアス・ホイール)」といい、
  「ゴルディアスの結び目」の伝説で語られる大神ゼウスへの供物です。
  目の当たりにしたウェイバーは、原作では(心中で)「近代兵器に換算すれば
  戦略爆撃機にも匹敵する」と称しています。




Q.サーヴァントってどのくらい強いの? 切嗣や時臣では勝てない?


A.令呪を抜きに考えると、例え卓越した魔術師でもサーヴァントには遠く及びません。
  聖杯の補助が無くては、人間には使役不可能な存在なのです(魔法使いでも無理)。
  奈須きのこ氏の言によると、その強さは「戦闘機1機に匹敵する」とのこと
  (個人で対抗するには大きすぎる力を持ち、町1つを壊滅させるには数回の補給が必要)。


  他のTYPE-MOON作品のキャラも引っ張ってきて補足するなら、サーヴァントの個体能力は、
  『月姫』の最強ヒロイン・アルクェイドの通常時(≒暴走時の30%)の約1/2だそうです。
  アルクェイドがチートキャラであることを考えても、こう書くと大したことなさそうに
  見えますが、いざ勝負した場合、宝具の性能によってはアルクェイドを凌駕する可能性も
  あるとか。
  (アルクェイドはオールラウンダーなので勝率は高くなりますが、運命に干渉する宝具や
  様々な攻撃を延々と繰り出せる宝具は苦手とするようです)


  アルクェイドの他にサーヴァントと互角に戦えるのは、死徒二十七祖蒼崎青子
  軋間紅摩くらいであり、シエルや「両儀式」だと防衛戦であればどうにか戦いになる…
  という程度です。


  ちなみに、アルクェイドは、『Fate/EXTRA』に狂戦士(バーサーカー)のサーヴァントとして
  登場します。




Q.切嗣と一緒に遊んでいたロリ娘は誰?


A.切嗣のことを名前で呼んではいますが、切嗣とアイリの娘・イリヤスフィールです。




Q.切嗣はセイバーの何が不満なの?


A.第1話Q&Aにも書いた通り、セイバーの正体はブリテンの伝説的な騎士王・アーサー
  その人だったのですが、作中では実は女の子だったという設定になっています。
  アルトリアというその少女に一国の王という責務を背負わせた時代に憤りつつ、
  そんな高潔な王と自分とは決して相容れないと考えているようです。
  (召喚してから一度の会話すらしておらず、妻のアイリが橋渡しをしている状態です)




Q.あのハイな茶髪男は何者?


A.雨生(うりゅう)龍之介という、街を震撼させている連続殺人鬼(スプリー・キラー)です。
  魔術も聖杯戦争も知らない普通の人間だったのですが、殺害方法にマンネリを覚え、
  実家で見つけた古書の記述通りに儀式を行ってみたら、偶然にも魔術師(キャスター)のサーヴァントを
  召喚してしまいました。
  (雨生家に伝えられていた魔道の力は、知識としては忘れ去られたものの一族の血によって
  受け継がれていたようです)




Q.あの前々首相みたいな顔の男が、最後のサーヴァント?


A.彼が7体目のサーヴァント、キャスターです。
  自身を「青髭」と称していますが、その正体は今のところ不明です。




Q.子供を惨殺……引くわー、無いわー。


A.あの程度でグロいとか言っていたら、今後の龍之介&キャスターの凶行は
  とても直視できないでしょう(アニメでどこまでやるのかは不明ですが……)。




Q.綺礼は時臣を裏切ったの? 暗殺に失敗してアサシンを失って…聖杯戦争脱落?


A.綺礼が何故あのような行動に及んだのかは、次回明らかになるでしょう。




Fate/Zero』登場人物簡易まとめ


<アインツベルン陣営>
衛宮切嗣 : アインツベルンに雇われた異端の魔術師。聖杯に託す願望は「世界の救済」。
        アインツベルンの城(ドイツ)で情報収集中で、言峰綺礼を危険視している。
セイバー : 騎士王アーサー。聖杯に託す願望は「祖国ブリテンの救済」。
アイリスフィール : 切嗣の妻。夫と共に聖杯戦争の勝利を目指す。



<遠坂陣営>
遠坂時臣 : 監督役と共謀して聖杯戦争に挑む。聖杯に託す願望は「根源への到達」。
        黄金のサーヴァント召喚により、早くも勝利宣言。
???? : 時臣が召喚した正体不明の黄金のサーヴァント。破格の英霊らしい。
言峰綺礼 : 悩める求道者。時臣と水面下で共闘中だが、アサシンを仕向けた。
        衛宮切嗣の経歴に、自身の悩みへの答えがあると感じている。
アサシン : ハサン・サッバーハ(中世イランに暗躍した暗殺教団の指導者)。
        綺礼の命で時臣を暗殺しようとするも、黄金のサーヴァントに瞬殺された。
言峰璃正 : 綺礼の父。聖堂教会から派遣された聖杯戦争の監督役だが、時臣に肩入れ中。



<間桐陣営>
間桐雁夜 : 幼馴染みの次女・桜を間桐家から解放する為、聖杯戦争へ参戦した。
        自身を魔術師に変貌させるべく体内に刻印虫を飼うも、身体を蝕まれて余命1ヶ月。
バーサーカー : 黒い甲冑のサーヴァント。詳細不明。
間桐臓硯 : 間桐家の当主だが間桐家を見限り、遠坂家から桜を養子に迎えた。ドS。
        聖杯を手にしたら不老不死を得ようと思っているが、雁夜には期待していない。



<ウェイバー陣営>
ウェイバー : 自身を軽んじた時計塔の連中を見返すべく、聖杯戦争へ参戦。
ライダー : 征服王イスカンダル。豪放磊落な偉丈夫で、聖杯よりも世界制覇に興味がある様子。



<ケイネス陣営>
ケイネス : 時計塔の講師でもあるエリート魔術師で、通称「ロード・エルメロイ」。
         経歴への箔付けの為に聖杯戦争へ参戦しようとしたが、英霊召喚の聖遺物を
         ウェイバーに掠め取られてしまい、別のサーヴァントを呼び出した模様。



<最凶コンビ>
雨生龍之介 : 連続殺人鬼。何も知らぬまま偶然キャスターを召喚し、その残虐さに大興奮。
キャスター : 自身を「青髭」と称す快楽殺人鬼。聖杯は欲しいらしい。