TVアニメ『Steins;Gate』第15話 Q&A

超高性能のHENTAI紳士・ダル!

・原作未プレイ組向け補完Q&A。
・後の展開のネタバレは無し。



第15話 「亡環上のネクローシス -Missing Link Necrosis-」



Q.未来がディストピアになっているって、具体的にはどういう世界なの?


A.タイムマシン開発に成功したSERN(のバックにいる300人委員会)による管理社会で、
  原作の鈴羽曰く「争いは完全に消えたけど人々は自由を奪われている」とか、
  「極端に長生きの人と不審な死に方をする若い人しかいない」とか、
  「渡航許可が滅多に降りないから海外旅行は無い」とか、「喧嘩すら起きない、
  争いと名の付くものはミクロなものからマクロなものまで全部消えた」とか、
  「みんな死んだ魚みたいな目をしている」とか、「覇気が無くて歩く足は摺り足」とか、
  「個性なんて誰も持ってない」とか、「みんなロボットみたい」とか……とにかく
  ロクでもない世界のようです。



  「それ、本当に全部正しいの? 阿万音さんの妄想が混じってる可能性は?」
  「な、なに〜っ! 妄想なんか混じってないよ!」




Q.未来の紅莉栖がSERNのタイムマシン開発に関わるって、マジ? 何故?


A.鈴羽の言う通り、(少なくとも今の世界線の未来においては)マジです。
  その理由は、原作でも明確にはなっていませんが、例えば両親を人質に取られて無理矢理
  研究させられたのかもしれない…と推測されていました。


  岡部は、まゆりを殺された憎しみを糧にレジスタンスを結成しました(鈴羽はそこのメンバー)。




Q.そもそも、SERNはいつから岡部や電話レンジ(仮)に目を付けていたの?


A.アニメでは端折られましたが、エシュロンというリアルにおける都市伝説(?)が、
  作中では実在しているという設定になっています。


  エシュロンは、世界中の電子情報を傍受している(1分間に300万の通信を傍受できるとも)
  史上最強の盗聴システムとされていて、SERNはそのネットワークを利用してタイムトラベルに関する
  ありとあらゆる情報を集めていたのです。
  「時空を超えた電子メール」などが存在すれば、見逃される筈もなく、岡部が最初に(偶然)ダルへ
  送ったDメールがSERNに捕捉され、岡部達はSERNに目を付けられることになりました。


  IBN 5100を再び手に入れてSERNのデータベースへアクセスし、最初のDメールを削除すれば、
  ラボメンがSERNに目を付けられることはなくなり(=まゆりの死を回避できる)、
  SERNのタイムマシン開発も頓挫する(=未来のディストピア化も回避できる)…というワケです。




Q.今回のタイムリープは、どこまで戻ったの? 岡部以外も未来の記憶があるような……?


A.これまでの岡部は、まゆりが殺される度にタイムリープマシン完成直後に戻っていましたが、
  今回はタイムリープマシン完成の48時間前(鈴羽が父親を見付けられなかった残念会の2日後、
  まゆりと紅莉栖がラボに泊まると言っていた日の昼)まで跳びました。
  その描写は省略されていますが、2回連続でタイムリープしています。


  タイムリープ後、ラボメン全員に未来の事情を話しました(この描写が省略されただけで、
  岡部以外のラボメンに未来の記憶があるワケではありません)。
  但し、ダルとまゆりに話したのは鈴羽に関する事情のみで、まゆりが殺される事等は
  岡部・紅莉栖・鈴羽だけの秘密にしています。




Q.ディストピア化する未来を変えたら、鈴羽の存在はどうなるの?


A.世界線の収束をも凌駕する大きな過去改変となるので、未来人である鈴羽が
  どうなるのかはわかりません。
  消えて無くなるのか? ルカ子のように違う人生を送る人間になるのか?


  前回のQ&Aにも書いた通り、作中では多世界解釈が否定されているので、
  『DRAGON BALL』でトランクスが未来から来た時のように「ちょっとしたことで
  いくつもの未来が生まれる」ことはありません。




Q.2036年製のタイムマシンを修理するなんて無理だろ……常考


A.ソフトウェアの改修等ではなく、ハードウェアの修理――例えば、雷雨によるショートで
  断線した配線の繋ぎ直し等であれば、必ずしも不可能とは言えないかと
  (原作でも「修理」が具体的にどういう作業なのか明言はされませんでした)。
  作中屈指のチートキャラ、スーパーハカー・ダルならば……多分。