TVアニメ『Steins;Gate』第14話 Q&A

トラウマ必至のゲルまゆ画像添付メール

・原作未プレイ組向け補完Q&A。
・後の展開のネタバレは無し。



第14話 「形而下のネクローシス -Physically Necrosis-」



Q.まゆりって何回死んでるの……? (((゚д゚;;)))


A.片手の指だけでは数えられないくらい死んでいます。原作では、


  5回目のタイムリープ → タクシーで品川に向かうも、検問に引っ掛かって3時間も立ち往生 →
  ラウンダーに車内へ乗り込まれて、ナイフで刺殺
  (検問がラウンダーの手によるものなのか否かは不明)


  6回目のタイムリープ → 警察署に駆け込んでまゆりの保護を頼むも取り合ってもらえず →
  ヨドバシカメラに逃げ込んだら駅前で爆発騒ぎが起こり、警察官の避難誘導が始まる →
  それに従わないでいたらテロリストと勘違いされ、射殺
  (警察官が本物だったのかラウンダーの変装だったのかは不明)


  7回目のタイムリープ → 萌郁に接触するも事態解決には至らず、ラボでまゆり射殺


  ――と、現時点で8回もまゆりの死に直面しています。描写が無かった分もあると
  考えられるので、原作でもアニメでもその回数はもっと多いでしょう。
  岡部のSAN値はもう限界です。




Q.まゆりがゲル化していたのは何?


A.前回のQ&Aに書いた「スーパー鬱メール」の内容がこれです。
  ラウンダーに拉致されたまゆりは、その後フランスでタイムマシンの実験台にされ、
  50年前へタイムトラベルさせられてゲル化しました。
  萌郁は、そのゼリーマン発見の新聞記事を写真に撮り、岡部の携帯電話へ送ってきたのです。


  正確には、そのメールを受信した時点ではまゆりは殺されていなかった可能性が高いのですが
  (成田空港へ連れて行かれる途中だった?)、岡部にとって「詰み」であることに変わりはなく、
  絶叫した後にすぐタイムリープしました。




Q.玩具の銃でホールドアップとか無理だろJK


A.一般人が相手ならそうでしょう。しかし、萌郁はSERNのラウンダーの1人。
  自身が拳銃を携帯する身なので、背中に何かを当てられた時に拳銃を連想するのも
  無理がある話ではありません。


  また、後で明らかになりますが、ラウンダーはプロの傭兵というわけではありません。




Q.タイムリープは何度も成功しているのに、紅莉栖は何を心配しているの?


A.そもそも因果律とは、「何らかの事象が起こるには、必ずそれに先立ってその原因となる事象が
  存在している」という原則です。この原則から外れると、「結局その原因はどこから来たの?」という
  パラドックスに嵌まってしまいます。


  『ドラえもん』に、のび太が漫画の続きが気になってタイムマシンで未来へ行く →
  のび太が未来から持ち帰った原稿を元に作者が漫画の続きを書く → その漫画のアイデア
  どこから来たものなのか? ……というエピソードがありました。
  紅莉栖は、岡部がこの例における「漫画(の内容)」のようになってしまうことを
  心配しているようです。




Q.鈴羽の言っている世界線についてkwsk


A.詳細は次回語られると思いますが、作中の未来では、世界の構造は解明されています。
  細かい理論は原作でも不明ですが、多世界解釈は否定されていて、「世界は世界線
  世界線収束範囲(アトラクタフィールド)で構成されている」ことが判明しています。


  世界は、ロープのような構造になっています。1本に見えるロープも実際は細い糸の集まりで、
  その1本1本の糸は「世界線」と呼ばれています。
  無限個の世界線が、互いに干渉することはなくても、重ね合わせの状態になっていて、
  最終的には1つに収束する――「経過は違っても結果は同じになる」というのが、作中の
  世界線理論です。
  (のび太が静香と結婚してもジャイ子と結婚してもセワシが生まれることに変更は無いのと同じ)


  原作の鈴羽曰く「決定論よりもうちょっとアバウト」、「多世界解釈コペンハーゲン解釈
  良いとこ取りって感じ」だそうです。
  世界線の収束は言わば「運命」とでも呼べるものであり、岡部がどう足掻いてもまゆりの死を
  回避できなかったのは、この収束の為です。


  さて、1本1本の糸が世界線なら、その集まり――ロープは世界線収束範囲(アトラクタフィールド)と呼ばれます
  (広義の意味で世界線と呼ばれてもいますが)。
  同じロープの中では何をどうやっても結果を変えることはできませんが、ロープそのものを
  飛び越える程の過去改変に成功すれば、未来を大きく変えることになります。


  まゆりが死ぬ運命にある今の「ロープ」――α世界線から、未来が大幅に異なるβ世界線
  移動するには、どうすれば良いのか?
  本来なら、Dメールやタイムリープマシン程度の過去改変では不可能な話なのですが、
  世界を揺るがす程の事件があった時(ジョンバール分岐点というものが発生する時ですね)なら、
  世界線を大きく移動することも可能になるようです。




Q.あのニキシー管は何?


A.世界線変動率(ダイバージェンス)メーターです。
  上記の説明から引用すると、自分が今どの「糸」にいるのかを示す装置であり、
  鈴羽が元々いた世界線を基準の0.000000として、現在の世界線を相対的な数字で表しています。
  この数値を1.000000以上変えられれば、α世界線からβ世界線へ移動できるようです。


  ちなみに、世界線の移動を1つの主観で観測できるのは、リーディング・シュタイナーを持つ
  岡部だけなので、岡部にしか使いこなせません。




Q.3人はラジ館に侵入して何をしているの?


A.最後に明らかになった通り、鈴羽は西暦2036年から来たタイムトラベラーであり、
  ラジ館に墜落した人工衛星は、鈴羽が乗ってきたタイムマシンだったのです
  (Dメールによる過去改変前、父親に会えず失意に暮れる鈴羽が居なくなった時、
  タイムマシンが消えています)。
  そのタイムマシンについて説明する為、閉鎖中のラジ館に侵入したのだと思われます。


  原作では、SERNの暗躍を自分の責任だと思った鈴羽を追いかけた結果、
  ラジ館に着く(鈴羽はタイムマシンに乗ろうとしました)…という流れになっています。


  鈴羽の「世界を救う」という言葉の意味は? 世界線変動率(ダイバージェンス)を1.000000以上変動させ
  α世界線からβ世界線へ移動する方法は? 諸々、次回明らかになることでしょう。




Q.助手が可愛すぎて生きているのが辛い


A.最近はまゆりが注目を浴びていましたが、世界線は紅莉栖ルートへと収束しつつあるのかも
  しれません。きっと、これも運命石の扉(シュタインズ・ゲート)の選択なのでしょう。