TVアニメ『Steins;Gate』第13話 Q&A

原作と比べたら随分と冷静に怒る岡部

・原作未プレイ組向け補完Q&A。
・後の展開のネタバレは無し。



第13話 「形而上のネクローシス -Metaphysics Necrosis-」



Q.鈴羽がバイト戦士ではなくリアル闘士(グラップラー)だった件


A.鈴羽の正体は、近いうちに明らかになる筈です(急にラボから姿を消したのは、
  襲撃を察知して備えていたものと思われます)。
  「一人前の戦士だよ」という発言の通り、結構な戦闘能力を持っているようです。


  余談ですが、まゆりもラボメンの中ではかなり体力がある方です。
  少なくとも岡部やダル、紅莉栖よりは体力があり(腕力はわかりませんが)、
  今回岡部と走り回った時も、息一つ切らしていませんでした。




Q.岡部の厨二病は演技だった…ってこと?


A.少年時代、祖母の墓前でレンブラント光線(エンジェル・ラダー)に向かって手を伸ばすまゆりを見て、
  まゆりが消えてしまうという不安に駆られて抱きしめてしまった際に、
  気恥ずかしさを隠す為に特撮ドラマのマッドサイエンティストの台詞を真似たのが発端です。


  今では、自分で楽しんでいるの半分、照れ隠し半分といったところでしょうか。




Q.岡部はタイムリープしたけど……残された紅莉栖やダルはどうなったの?


A.Dメール送信時と同様に、世界線を移動したことで無かったことになりました。
  (タイムリープしたことにより、「岡部が未来の記憶を持っている」という違いが生まれる為、
  微量ではありますが世界線を移動しており、世界は再構築されます)
  

  『Steins;Gate』というゲーム/アニメは、基本的に岡部倫太郎の主観で物語が進行します。
  「岡部の主観」が1つしかないと仮定するなら色々な疑問が解決され、また、そうでなければ
  物語を進めていく上で重大なパラドックスが発生してしまうのです。
  (例えば、岡部の主観が1つでないのなら、そもそもタイムリープしてきた岡部の主観は
  どこから来たものなのか…というパラドックスが生じてしまいます)




Q.今回は原作からカットされた描写が多かったと聞いたけど?


A.(まゆり以外の)心理描写や、いくつかの場面がカットされていました。
  カットして良かった部分もありますが、原作信者には不評なようです。


  【まゆりが射殺されてからタイムリープするまでがかなり駆け足】
  →原作では、ダルや紅莉栖が悲鳴を上げる横で岡部呆然、直後にブチ切れて萌郁に食って掛かるも
    紅莉栖がそれを必死に静止…という描写がありました。



    ウソだろ。ウソだって、言えよ。「えっへへー」って、笑ってくれよ。
    「トゥットゥルー」って、ヘンテコな挨拶をしてくれよ。ウソだ。ウソなんだ。
    ウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだ。


    「あ、あああああああああぁぁぁぁぁ!」


    頭の中が赤く塗り潰された。
    怒りと憎悪と憎悪と怒りと怒りと憎悪と怒りと怒りと怒りと憎悪と憎悪と
    怒りと憎悪と憎悪と怒りとで、すべてを殺してやりたくなった。


    「岡部……っ」 「ダメよ……」
    「離せっ、離せぇっ!」
    「ダメ、ダメだってば……殺されちゃう……っ」
    「俺も殺すのかよ!」
    「抵抗するなら」


    紅莉栖の震えている手を振り払う。目の前にいる萌郁しか目に入らない。
    この女だけは許さない。まゆりを容赦なく殺したように。俺がこいつを殺してやる――



    アニメでは、「まゆりが殺された → タイムリープして助ける」と岡部の切り替わりが早く、
    原作と比べると、妙に冷静で淡白な印象を受けました。
    個人的には、作中屈指の緊迫シーン+初のタイムリープだったので、もう少し時間を割いても
    良かった気がします。



  【タイムリープの回数が少なくなっている】
  →アニメの第13話は、まゆりが地下鉄のホームでバラバラになる鬱シーンまで進みました。
    ここまでで岡部がタイムリープした回数は2回ですが、原作では、


    まゆり射殺 → 1回目のタイムリープタイムリープした事実を深く認識しないまま過ごし
    (白昼夢か何かと思ってしまった)、全く同じ展開を繰り返してしまう


    2回目のタイムリープ → まゆり、ラウンダーの自動車に跳ねられて死亡


    3回目のタイムリープ → まゆりを待たせて駅までの道に敵がいないか確認しに行く →
    その間にまゆりはラウンダーに拉致される → 萌郁からスーパー鬱メールを受信
    (どんな殺され方だったのか気になる方は「ゲルまゆ」でググってみてください)


    4回目のタイムリープ → 綯に押されて地下鉄のホームに転落、電車に轢かれて死亡


    ――と、4回のタイムリープを経ています(ゲームの進め方によっては3回)。



  【タイムリープする時の岡部の心理描写】
  →アニメでは割と簡単にタイムリープしていましたが、原作では、まゆりの死に直面する度に
    嗚咽を漏らし、もしタイムリープに失敗したら…という恐怖と戦いながら、時空を超えています。
    この辺の描写は、次回以降に持ち越されるのかもしれませんが。




Q.まゆりが車に跳ね飛ばされた後、岡部がラボまで逃げられたのは何故?


A.殺されずに済んだ理由等は、現時点では不明です。
  原作では岡部も一緒に跳ねられましたが、気力を振り絞って萌郁に
  体当たりを食らわせ、激痛に耐えながら野次馬に混じって逃げました。




Q.SERNに殺されるのはわかるけど、綯に押されての事故死って…何それ?


A.綯がまゆりを駅のホームに突き飛ばしてしまったのは、完全な事故です
  (これまでにも何度か見た通り、綯はまゆりに飛び付く癖があります)。
  確かに、一見、不幸を演出するだけの不要なイベントのようにも見えますが…実は、この出来事は、
  とある重大な意味を持っています。それが何なのかは、そのうち判明するでしょう。




Q.っつーか、SERNの目的はタイムリープマシンなのだから、まゆり1人をラボとは
  全然関係無い場所にでも匿えば問題解決では?


A.実は、それでは問題解決にならないことが、今後明らかになります(上記の地下鉄ホームでの
  事故が起こってしまったことがこの点に繋がります)。詳細は次回。