『それでもボクはやってない』

 今更ながら、『それでもボクはやってない』のDVDをレンタルして観た。――後味悪ッ!!! 小日向文世裁判長の顔がトラウマになっちまいそうな薄ら寒い恐怖を背筋に感じる映画だったワ。


 俺は普段、(自宅の最寄り駅が始発駅だから)ギュウギュウの満員電車に乗ることは少ないが…やっぱ、こうやって映像で観ると怖ェなァ…痴漢冤罪。俺に痴漢願望は皆無なのだが、裁判で痴漢被害について証言する柳生みゆちゃんにちょっぴり萌えちまったのも事実……。男が雄である限り、「痴漢をしていない証明」はやはり悪魔の証明なのだと思う。
 ただ、俺にとってこの映画における最萌え対象は瀬戸朝香(弁護士役)であることに疑いの余地は無く、もし俺が小娘ごときのケツを触ったなンて疑いをかけられたら、断固戦うだろうな。「女は30を過ぎてからが旬なのだ!」と……。


 もし、将来裁判員として痴漢裁判に呼ばれたら、俺は公正な判断ができるだろーか……? 被害者が柳生みゆちゃんで、被告がキモ系のオッサンでも? 『Q.E.D.』の燈馬君みたく、淡々と「立証責任は全て検察だけにあり、裁判員は提示された証拠のみで判断する。合理的疑いを越えた証明が為されない限り無罪。裁判の鉄則です」と言えるか……?


 過去に2回、駅で駅員や一般人に捕縛された痴漢容疑者を目にしたことがあるが…彼らはその後、どうなったのかな?