『Fate/Zero』最終巻を読破

『FF』シリーズにも登場する征服王

 ――良いモノを読ませてもらった。奈須きのこ氏のテキストとは当然テイストが違うものの、『Fate』の名を冠するに相応しい出来だったと思う。予め物語の結末が決まっている作品で、ここまで魅せるとは…虚淵玄、見事と言う他はあるまい。
 思えば、1巻を手にしたのが2007年の正月だったが…読み終えてみれば、あっと言う間だったなー。


 とにかく、ライダー…征服王(イスカンダル)が熱すぎる。『Fate』本編(第五次)のアーチャーやランサーも充分に熱かったが、渋さにおいては第四次のライダーが断トツだ。うちの会社に来て、社長室の椅子に座ってほしい。
 ヤング言峰に関しては、ドラマCDでも触れられていたが、強すぎると突っ込んでおく。その後、油断していたとは言え、士郎君に倒される男とは思えない☆(英雄王(ギルガメッシュ)についても同様)


 1つだけ苦言を呈するならば…3巻において、ソラウ女史とランサーの濡れ場が書かれなかったのが残念だった(令呪の発動を心待ちにしながらページを捲っていたのに)。やっぱ、濡れ場あってこその『Fate』っつーかさぁ。