ガス自殺未遂→就寝→起床→煙草→イオラ→逮捕

 愛知のアパートで自殺しようとガスを漏らした34歳の無職男が、結局死ねずに就寝した後、朝起きた時に煙草に火を点けてドカン…という『こち亀』のオチみたいな事件が起こったらしい(先月の話らしいが)。「仕事や金が無く、自殺しようとガスを漏らした」と言っているとか。同じアパートに住む女性や子供が怪我をしたらしいが…迷惑な奴だ。


 ――まぁ、無職で死にたくなるくらい鬱になる…ってのは理解できる。俺も、ちょっと前の暗黒期(厄年)は毎日鬱屈していた。雨が降る夜、何故か敷布団1枚だけを抱えて(他の持ち物は全て失った模様)、途方に暮れつつ濡れずに済む場所を求めて歩く夢を見たこともあった。あの夢はキツかった。以前見たことがある鬱な悪夢…強盗に殺される夢より、飛行機が堕ちる夢より、最悪だった。チラッと思い出しただけでも悲しく惨めな気分になっちまう。
 その責任が誰にあるのかは別として、「(金の無い)無職」って状態は、人をとことん腐らせちまうものだ。だが、未遂で終わったとは言え、自殺はいかんな。苦しくとも、摸打は続けなければならない。摸打を止めてしまえば、永遠に和了れる時は来ない。ましてやドラをツモるなど!


「ガス等漏出致傷容疑者よ。人間、コツコツの時間は大切なんだぜ。
何の為に生きてるんだか、辛く苦しいだけの時だってある。
だが、それを乗り切ってこそ「弾けの時」は必ず来る」


「要は、いかに人生の過酷さに耐えられる体と精神を作り上げていけるかだ」


 ――嗚呼、やっぱ黒沢さんの言葉って、誰に対して並べても熱い☆ 『天牌外伝』、新巻の発売はまだかなァ。