TVアニメ『Fate/Zero』第23話 Q&A

・原作未読者向け補完Q&A。
・後の展開のネタバレは無し。



第23話 「最果ての海」


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Q.アーチャーが言う「後にも先にも唯1人の朋友」って誰のこと?


A.『ギルガメッシュ叙事詩』に登場するギルガメッシュの親友・エルキドゥのことです
  (エンキドゥという呼び名の方が認知度は高いでしょう)。
  元々は、神々がギルガメッシュを倒す為に創り出した泥人形で、『Fate/stay night』の
  数年後の聖杯戦争(偽の聖杯戦争)を描いたスピンオフ作品・『Fate/strange fake』には
  ランサーのサーヴァントとして登場します。


  ちなみに、アーチャーが今回の決戦でライダーを捕らえた宝具(天の鎖)の真名は、
  「エルキドゥ」だったりします。




Q.ランスロットって何者?


A.バーサーカーの真名は、円卓の騎士の1人、サー・ランスロットでした。
  トランプのクラブJのモデルにもなっている人物で、円卓の騎士の中でも最強と謳われた
  「湖の騎士」です。
  セイバー(アーサー王)の盟友であり、深い因縁があるようです。
  詳しくは、アーサー王伝説を調べるか、次回の放送をお待ちください。


  今回手にしていた宝具は他人から奪ったモノではなく、自身の愛剣・「無毀なる湖光(アロンダイト)」です。




Q.雁夜が苦しんでいるのは何故?


A.バーサーカーが戦闘で魔力を大量に消費し、体内の刻印虫に攻め続けられている為です。
  精神がSAN値直葬状態の雁夜は、既に何故戦うのかもよくわかっていない状態です。




Q.アーチャーの宝具……アレは何?


A.あれこそ、アーチャーが誇る至高の対界宝具、「乖離剣エア」です。
  メソポタミア神話の創世叙事詩に記された、天地を切り裂く世界創造を具現化する宝具で、
  その威力はセイバーの「約束された勝利の剣(エクスカリバー)」を上回ります。


  この剣の最大出力による空間切断「天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)」は、あらゆる生命が
  存在しなかった頃の原初の地球を再現するというトンデモ攻撃であり、その威力は
  ご覧の通り。
  アーチャーは、慢心さえしなければ、文句無く最強のサーヴァントなのです。
  (TYPE-MOONの最強ヒロイン・アルクェイドにも勝てることを示唆されてもいます)




Fate/Zero』登場人物簡易まとめ


<アインツベルン陣営>
衛宮切嗣 : アインツベルンに雇われた異端の魔術師。聖杯に託す願望は「世界の救済」。
        言峰綺礼を、その経歴から危険視している。遠坂邸に侵入し、時臣の脱落を知る。
        アイリを拉致したのが言峰綺礼だと知り、対決が不可避のものと覚悟を決めた。
セイバー : 騎士王・アーサー(本名はアルトリア)。聖杯に託す願望は「祖国ブリテンの救済」。
       切嗣の外道ぶりにキレたが、その心情吐露を目にして、信念だけは認めた模様。
       ライダーを真っ向勝負で打ち破った後バーサーカーと遭遇、その真名に凹む。
アイリスフィール : 切嗣の妻であり、聖杯の器としてアインツベルンに造られたホムンクルス
             切嗣と最後の言葉を交わした後、聖剣の鞘を切嗣に渡した。
             ライダーに化けたバーサーカーに拉致された後、綺礼に殺害された。
久宇舞弥 : 切嗣の助手であり弟子。アイリを警護していたが、バーサーカーの襲撃を受け死亡。



<言峰&英雄王>
言峰綺礼 : 時臣と水面下で共闘していたが、心の底では他者の不幸を愉悦とする事実を受け入れ、
        アーチャーと通じて時臣を謀殺。父から受け継いだ沢山の令呪を手に、
        最強の英霊と共に改めて聖杯戦争に臨む。切嗣がどういう人間なのかを聞いて、
        己が期待していた事実との落差に怒り、その希望をぶっ潰すことを決意した。
アーチャー : 古代ウルクの英雄王・ギルガメッシュ。世界の全てを手に入れた傍若無人の支配者。
           自身の財(聖杯を含むこの世の全て)を他人が奪い合うのが許せない。
           時臣を見限り、ドSとして開き直った綺礼を新たなマスターとした。
           出し惜しみ無しの本気モードでライダーと戦い、完全粉砕。



<間桐陣営>
間桐雁夜 : 幼馴染みの次女・桜を間桐家から解放する為、聖杯戦争へ参戦した。
        自身を魔術師に変貌させるべく体内に刻印虫を飼うも、身体を蝕まれて余命1ヶ月。
        命の恩人である綺礼に利用された後、その綺礼の策略で葵と対面。
        夫の亡骸を見て半狂乱になり自身を罵倒する葵の首を絞めた後、精神崩壊……。
バーサーカー : 湖の騎士・ランスロット。生前の因縁からセイバーに激しい執着心を燃やす。
            冬木市民会館の地下駐車場にてセイバーと対峙、怒涛の攻撃を繰り返す。
間桐臓硯 : 間桐家の当主だが間桐家を見限り、遠坂家から桜を養子に迎えた。ドS。
        聖杯を手にしたら不老不死を得ようと思っているが、雁夜には期待していない。



<ウェイバー陣営> → 敗退
ウェイバー : 自身を軽んじた時計塔の連中を見返すべく、聖杯戦争へ参戦。
        自分の未熟さと向き合い、ライダーの覇道を穢すまいと令呪を全て放棄。
        ライダーを失い敗退するも、征服王の臣下に登用されるという誇りを得た。
ライダー : 古代マケドニアの征服王・イスカンダル。聖杯に託す願望は「受肉」。
         アーチャーに真っ向から挑むも、乖離剣の前に敗退。自身の胸の高鳴りに
         最果ての海の潮騒を感じながら、消滅した。



<遠坂陣営> → 敗退
遠坂時臣 : 監督役と共謀して聖杯戦争に挑む。聖杯に託す願望は「根源への到達」。
        聖杯戦争の最中、信用していた綺礼に自宅で刺殺された。
アサシン : ハサン・サッバーハ(中世イランの暗殺教団の指導者)。マスターは言峰綺礼
        聖杯に託す願望は「人格の統合」。ライダーの固有結界で倒された。
言峰璃正 : 綺礼の父。聖堂教会から派遣された聖杯戦争の監督役だが、時臣に肩入れ。
        キャスター討伐貢献の報奨としてケイネスに令呪を授与したが、直後に射殺された。



<ケイネス陣営> → 敗退
ケイネス : 時計塔の講師でもあるエリート魔術師で、通称「ロード・エルメロイ」。
         経歴への箔付けの為に聖杯戦争へ参戦したが、切嗣の起源弾で再起不能に。
         璃正から令呪を受け取って戦線に復帰するも、切嗣の人質作戦に嵌まって殺害された。
ランサー : ディルムッド・オディナ(ケルト神話の英雄)。女性を魅了する魔貌を持つ。
        主に忠義を尽くすことだけが望みなのだが、生前同様、主の伴侶を魅了してしまった。
        人質を取られたケイネスの令呪により自害させられ、怨嗟の声を撒き散らしながら消滅。
ソラウ : 由緒正しい魔術師の家の令嬢で、ケイネスの許婚。ランサーに魔力を供給していた。
       ランサーの魔貌に魅了され、初恋に浮かれる乙女モード。ケイネスの令呪を強引に譲り受け、
       ランサーのマスターとして戦いに臨むも、舞弥に捕縛された後、ケイネス諸共射殺された。



<最凶コンビ> → 敗退
雨生龍之介 : 連続殺人鬼。何も知らぬまま偶然キャスターを召喚した。
          キャスターの凶行に大興奮していた最中、切嗣に狙撃されて死亡。
キャスター : ジル・ド・レェ(中世フランスの百年戦争終結に貢献した元帥)。
         セイバーがジャンヌ・ダルクであると思い込み、狂気に身を任せ大暴走するも、
         最終的にはセイバーのエクスカリバーで海魔もろとも消滅させられた。