TVアニメ『Steins;Gate』第20話 Q&A

ラボにあった「バールのようなもの」

・原作未プレイ組向け補完Q&A。
・後の展開のネタバレは無し。



第20話 「怨嗟断絶のアポトーシス -Finalize Apoptosis-」



Q.萌郁がFBと会おうと思った理由は?


A.このままFBからの連絡が途絶えたら、世界との繋がりが断絶される…と思ったからです。




Q.どうせやり直せるのだし、ロッカーからIBN 5100を回収できないか、試しても良かったのでは?


A.原作では、バールのようなものを使ってロッカーをこじ開けようとし、警察沙汰になりました。
  警察署で一晩説教され、父親にも叱責され、「やはりこの世界線では無理」と悟ったのです。




Q.ラウンダーを尾行している時、駅でタイムリープした?
  あと、最後にミスターブラウンを見た後でタイムリープした理由は?


A.アニメでは端折られましたが、撒かれた後にラボへ戻ってタイムリープしました。
  原作では、山手線目黒駅 → 南北線永田町駅有楽町線池袋駅
  副都心線新宿三丁目駅 → 都営新宿線九段下駅東西線茅場町駅…と
  都内をグルグル回る途中で何度も撒かれ、その度にタイムリープを駆使して追っています。


  最後には、IBN 5100がミスターブラウンへ手渡されることが判明したので、
  最初から(車で)ミスターブラウンを追う為にタイムリープしました。




Q.ミスターブラウンがラウンダー?


A.組織内での具体的な地位は不明ですが、れっきとしたSERNの駒です。
  第11話で、ラボからSERNまで直通回線が引かれていたことが明らかになっていますが、
  この直通回線はSERNが用意したものです。


  ちなみに、天王寺が具体的にどういう経緯を経てラウンダーになったのかは、
  原作でも明らかにはなっていません。




Q.フェルディナント・ブラウンって実在の人物?


A.実在の人物です。
  ドイツ出身の物理学者で、ブラウン管を発明してノーベル物理学賞を授与されました。
  天王寺は、尊敬する(?)この人物のイニシャルを自身のコードネームにしました。




Q.IBN 5100を見付けたラウンダーは、SERNに殺されるの?


A.人件費節約の為にダイレクトメールで人材募集し、任務達成後には口封じの為に
  「処分」しているようです。


  ちなみに、原作の天王寺は、萌郁を殺したりはしません。
  萌郁を「シカトして捨てる」ことにしたのは、萌郁を生かす為だったのかもしれない…と、
  岡部は推測していました。
  それ故、天王寺ファンや原作信者には、今回は原作改悪の回と認定されているようです。




Q.今回、割と印象深いエピソードが省かれたと聞いたけど……?


A.前回のQ&Aに書いた「とある出来事」…原作における超トラウマイベントが、
  そっくり削られました。


  原作では、天王寺の拳銃自殺を目撃してしまった娘の綯がラボメンの前に現れて、
  萌郁を包丁で刺殺します。
  父親の死を岡部&萌郁のせいだと思い込んだ綯が、15年後からタイムリープしてきて、
  復讐を果たす…という戦慄イベントです。



  「あは……」 「あはは……」 「あはは……」
  「私は、許さない」 「父さんを死に追いやったお前たちを」 「絶対に、許さないから」
  「私がこの手で殺してやるまで、許さないから」 「岡部倫太郎」
  「お前は、15年後に殺す。それまで、怯えて待ってなさい」 「あは、あはは」



  この際、岡部に謝りながら死にゆく萌郁に対し、岡部は「お前を赦す」と言いました。
  その後、すぐにはDメールを送らず、綯の「15年後に殺す」という言葉の真意を確かめる為、
  天王寺の自殺前にタイムリープしたのですが――



  「父さんが死んだとき、桐生萌郁はその場にいた。でも父さんが死ぬのを止めなかった」
  「だから許さない」 「お前もだ、岡部倫太郎」
  「だがお前はすぐには殺さない。殺せないからな」
  「お前を殺すのは15年後。それまでせいぜい怯え続けるんだ」


  「お前を殺したときのこと、教えてあげよっか?」
  「なんかレジスタンスの創始者とか言って、SERNに刃向かってたみたいだけど」
  「私が拉致して監禁してやって、考えつく限りのありとあらゆる拷問をくわえてやったよ」
  「お前は痛みに泣き、喚き、クソとションベンをまき散らしながら私に命乞いをした……!」
  「実に醜かったよ、岡部倫太郎」
  「しょうがないから、最後に私自身の手で喉を掻き切ってやった後、気が済むまで
  めった刺しにしたのよ。いったい何回刺したか、私でも分からないぐらいにね……!」
  「それが、15年後のお前が迎える最期だ。父さんを殺したお前を待っている運命だ……!」



  (((゚д゚::))) gkbr
  ちなみに、これらの台詞は、岡部の腕をナイフで切り裂き、その傷を指でグリグリしながら
  口にしているものです。
  深夜アニメでも小6の少女にそんなマネをさせるのは難しかったのか、カットされましたww


  この時の綯は、SERNが回収した岡部達のタイムリープマシンを使って未来から
  来ました。タイムリープマシンは一度に48時間しか跳躍できないので、綯は単純計算で
  2738回、「他にも色々あったせいで」その倍以上のタイムリープを繰り返したそうです。


  しかし、そんな綯の激情も、岡部の萌郁Dメール打ち消しにより天王寺の自殺が
  無くなった為、「無かった事」になりました。


  IBN 5100はラボに戻り、岡部と天王寺の関係もとりあえずは元通りです。




Q.元の世界線に戻ったら、紅莉栖が死ぬ……?


A.ドクター中鉢のタイムマシン記者会見に行った岡部、紅莉栖が刺殺されているのを発見
  (元の世界線=β世界線
  ↓
  ダルにその事をメール、これが偶然「最初のDメール」となりSERNに捕捉される
  (そのメール捕捉が引き金となりSERNは2036年にタイムマシンを開発、α世界線へ移動)
  ↓
  ディストピア化した未来から鈴羽がタイムマシンで来訪、ラジ館にめり込む
  (その結果ラジ館周辺は封鎖されて誰もいなくなり、岡部は人が消失したと錯覚)
  ↓
  ドクター中鉢の記者会見は中止となり、紅莉栖の死も回避される


  上記の通り、β世界線の紅莉栖は、7月28日に死亡しているのです。
  最後の最後で残酷な二者択一を突き付けられた岡部がどのような決断を下すのかは、
  次回を待ちましょう。