TVアニメ『Fate/Zero』第10話 Q&A

・原作未読者向け補完Q&A。
・後の展開のネタバレは無し。



第10話 「凛の冒険」


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Q.時臣の娘は、幼いのにもう魔術を使えるの?


A.彼女こそ遠坂の後継者にて『Fate/stay night』本編の正ヒロインの1人・遠坂凛です。
  遠坂の血族であることに誇りを持つ幼き貴族であり、既に初歩的な魔術を行使できる
  天才です。




Q.時臣は、桜は間桐なんかに養子に出したクセに、凛にだけは優しいんだね……。


A.詳細は後に語られるかと思いますが、時臣は、桜のことも凛と同じくらい大切に
  思っています。但し、「魔術師として」という但し書きが付きます(雁夜のような
  一般人視点からは到底理解できない考え方です)。


  凛も桜も、魔術の才能に恵まれて生まれました。魔術を受け継いで成長しないと、
  怪異が寄ってくるか、保護を名目に魔術協会にホルマリン浸けにされそうなくらいの
  天才だったのです。
  しかし、魔術は一子相伝が基本。凛か桜のどちらかは凡俗に堕とさねばならない…
  ってところに、間桐の家から養子の申し出があり、渡りに船と桜を養子に出しました。
  (これで2人とも魔術師として一人前の人生を送れることになります)


  そもそも凛がいるのに桜を生ませたのは、凛に何かあった時の保険です。
  「たぶん出生当時の凛には何かしら夭折を危惧させるものがあったんでしょうね。
  だから時臣も慌てて葵さんにワンモアセッ(以下略)」
 by 虚淵玄




Q.原作改変の回だと聞いたけど?


A.原作の凛は、暗闇の奥がヤバいと直感だけで理解して躊躇っているうちに
  雁夜に気絶させられて保護されたので、龍之介と戦ってはいません。
  また、原作では、コトネは凛が捜索に出た時点で犠牲になっています。
  (明言されてはいませんが、龍之介に人間オルガンにされた少女がコトネのようです)


  ちなみに、龍之介は魔術に関しては素人以下ですが、殺人鬼としては超一流なので、
  今回のように事件の生き証人を残すような事はありませんでした。
  (証拠隠滅と捜査撹乱については天才的で、警察を撒くだけでなく、手掛けた殺人自体が
  世間に認知されていないケースすらあります)




Q.葵は桜を助けてもらえる事が嬉しくないの?


A.雁夜の「聖杯戦争を勝ち抜く」発言は、イコール時臣の殺害を意味しています。
  夫と幼馴染みが血みどろの殺し合いを展開すると聞かされ、絶望しているのです。
  (雁夜は葵のその絶望に気付いてはいないようですが)




Fate/Zero』登場人物簡易まとめ


<アインツベルン陣営>
衛宮切嗣 : アインツベルンに雇われた異端の魔術師。聖杯に託す願望は「世界の救済」。
        会ったこともない言峰綺礼を、その経歴から危険視している。
        ケイネスに完全な止めを刺すべく、1人でアインツベルン城を出た。
セイバー : 騎士王・アーサー(本名はアルトリア)。聖杯に託す願望は「祖国ブリテンの救済」。
       ランサーの宝具で受けた呪いの傷により、左腕を満足に使えない状態にある。
       その騎士道と切嗣の相性は最悪で、引き続きシカトされ続けている。
アイリスフィール : 切嗣の妻であり、聖杯の器としてアインツベルンに造られたホムンクルス
             舞弥と共に綺礼と戦うも敗北。重傷を負ったが、聖剣の鞘にて回復。
久宇舞弥 : 切嗣の助手であり弟子。アイリと共に綺礼と戦うも敗北、今は傷の治療中。



<遠坂陣営>
遠坂時臣 : 監督役と共謀して聖杯戦争に挑む。聖杯に託す願望は「根源への到達」。
        自宅に引き籠って情報を収集中。
アーチャー : 古代ウルクの英雄王・ギルガメッシュ。世界の全てを手に入れた傍若無人の支配者。
           自身の財(聖杯を含むこの世の全て)を他人が奪い合うのが許せない。
           綺礼に興味を持ち、他マスターの参戦動機を探らせている。
言峰綺礼 : 時臣と水面下で共闘中。衛宮切嗣の経歴に、自身の悩みへの答えがあると感じている。
        切嗣に接触しようとし、アインツベルンの森にてアイリ&舞弥と戦って粉砕。
アサシン : ハサン・サッバーハ(中世イランの暗殺教団の指導者)。聖杯に託す願望は不明。
        群体で存在する性質か能力を備えている模様。現在、間諜任務を遂行中。
言峰璃正 : 綺礼の父。聖堂教会から派遣された聖杯戦争の監督役だが、時臣に肩入れ中。
        錯乱・暴走しているキャスターを危険視し、他6組のマスターに討伐を命じた。



<間桐陣営>
間桐雁夜 : 幼馴染みの次女・桜を間桐家から解放する為、聖杯戦争へ参戦した。
        自身を魔術師に変貌させるべく体内に刻印虫を飼うも、身体を蝕まれて余命1ヶ月。
バーサーカー : 黒い甲冑のサーヴァント。手にした物を己の宝具とする能力を持つ。
            全身が靄に包まれていたり、狂化されている割に機敏だったりと、謎が多い。
間桐臓硯 : 間桐家の当主だが間桐家を見限り、遠坂家から桜を養子に迎えた。ドS。
        聖杯を手にしたら不老不死を得ようと思っているが、雁夜には期待していない。



<ウェイバー陣営>
ウェイバー : 自身を軽んじた時計塔の連中を見返すべく、聖杯戦争へ参戦。
        キャスターの工房を突き止めて侵入したが、その惨状に愕然。
ライダー : 古代マケドニアの征服王・イスカンダル。聖杯よりも世界制覇に興味がある様子。
         キャスターの工房にてアサシンと交戦。その後、工房を破壊した。



<ケイネス陣営>
ケイネス : 時計塔の講師でもあるエリート魔術師で、通称「ロード・エルメロイ」。
         経歴への箔付けの為に聖杯戦争へ参戦したが、切嗣の起源弾で再起不能に。
         残った二画の令呪もソラウに譲渡することになり、失意のドン底にいる。
ランサー : ディルムッド・オディナ(ケルト神話の英雄)。女性を魅了する魔貌を持つ。
        聖杯に託す願望は無く、主に忠義を尽くすことだけが望み。
        生前と同じく主の婚約者を魅了してしまい、主にも信用されていない。
ソラウ : 由緒正しい魔術師の家の令嬢で、ケイネスの許婚。ランサーに魔力を供給している。
       ランサーの魔貌に魅了され、初恋に浮かれる乙女モード。
       ケイネスの令呪を強引に譲り受け、ランサーのマスターとして戦いに臨むことになった。



<最凶コンビ>
雨生龍之介 : 連続殺人鬼。何も知らぬまま偶然キャスターを召喚した。
          聖杯戦争が何なのかも知らず、気ままに凶行を繰り返している。
キャスター : ジル・ド・レェ(中世フランスの百年戦争終結に貢献した元帥)。
         セイバーがジャンヌ・ダルクであると思い込み、悲願は叶ったと大興奮。
         ランサーの宝具に術を解かれ窮地に陥るも、隙を突いて撤退。